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理学部 小栗 拓馬

留学報告

留学先:大韓民国・大邱大学校
期間:2012年9月〜2013年6月

1)デグ大学
 ギョンサンプクド(慶尚北道)にあり、デグ市内(デグ駅、中央路駅)から約1時間。他地域からのアクセスは、KTX・バスで、双方ともに東デグ駅に乗り降り場がある。バスの場合は運航会社、バスは夜行のものあり便利。仁川空港・金海空港行きバスあり。主要地下鉄駅からは、安心駅(安心方面最終駅)→バス(デグ大学)の一本道。

2)韓国語授業(語学堂)
 韓国語学習のための予備校みたいなもの。交換留学生・大学入学のため韓国語を学習する人・一般の方で韓国語を勉強しに来る人が1日4時間韓国語の授業を受ける。4年ほど前までは日本人は少なかったが近年急増とのこと。

3)文化授業―小旅行
 語学堂では韓国語授業のほかに各種韓国文化講習・体験授業がある。留学生一同史跡などを見て回る小旅行などもあるようなプログラムがあるかは学期ごとに担当の教員が厳選しているようです。

4)留学生会学生会行事
 大邱大学には留学生の学生会があり、定期的に行事を企画して行っている。

5)文化授業(料理授業)
 2012年は文化授業の一環として韓国料理を作る授業があった。他のクラスの留学生たちとも触れ合うよい機会だった。

6)バディープログラム
 バディー(トウミ、チューター)プログラムと呼ばれるものがあり、留学生と韓国人学生を1対1でマッチングして交流を図るプログラムがあった。韓国人学生は授業の一環として単位の認定があった。マッチングの難しさや事務と留学生間の連絡手段が不安定など各種問題があったため、2013年度はグループ式のプログラムに切り替わった。
 韓国人との釜山旅行
バディープログラムと文化授業を兼ねた旅行が一度あった。釜山海雲台周辺を韓国人や留学生と見て回った。

7)学校行事
留学生懇談会
 大学の運営のもと留学生のための会食もあった。韓国人学生も参加自由で会食の前に長時間の国際交流に関する研究発表会のようなものに付随して行われた。マジシャンや各種ゲームなどもあり非常に楽しめた。

8)休日・買い物
 買い物や食事は学校の中の食堂やコンビニで済ませるか、正門前の通り・バスに乗り近くの町に行く必要がある。必要なものは一度にまとめて買いに行くような感じになる。一人で買いに行くのは大変な時もなるので親しい友人と出かけるのがよい。かなり歩きなれた土地でない限りは(特に)夜間の長距離移動にタクシーを使うのはやめた方がいい。ぼったくられる。帰国直前の空港までの移動にタクシーを使ったら運転手のおじさんともめた。韓国語ができるか、できないにかかわらず不当に高額の料金を要求してくる。特に旅行地など見知らぬ土地では気を付けた方がいい。

9)旅行
 他の地方への旅行の際の移動手段は高速バスとKTX(新幹線)があるが、韓国は高速バスが日本よりはるかに普及しているためかなり格安で移動できる。バスとKTXとの所要時間と料金は大体KTXがバスよりも半分の移動時間で倍の料金といった形だ。大邱から釜山海雲台まではバスと地下鉄で行けるが1000円程度。KTXでは2000から3000円程度になる。

10)外国人との交流
 モンゴル人の誕生日
 百数十人の留学生が同じ建物の中に住んでいるのでほぼ毎週誰かの誕生日がやってくる。

11)日本人の誕生日
 他の学生たちと仲良くなるのに誕生日を利用してみるのはいい手だと思う。この日は朝友達の誕生日だと気付いたので、まず学校のケーキ屋さんでケーキを買ってお祝いした後に時間のある友人たちを集めてショッピングセンターに行きプレゼントや食料を購入し寄宿舎で誕生日会をした。

12)運動
 授業が終わった後やることがないという状態が続くような場合、男子学生の多くは友達を集めてバスケットボールやサッカー・水泳などをしながら親睦を深めていた。ボールなどのものの貸し借りには十分に注意してほしい。

13)友人たちとの食事
 生活に慣れてくるころにはある程度他の国の人たちとも韓国語で意思疎通できるようになってくる。そのころには自分たちで食べ物を電話注文して仲のいい友人とご飯を食べる機会もあるだろう。

14)地域の行事に参加したコンゴ人
 大邱大学はアフリカ圏の留学生のための支援を行っており多くのアフリカ人(主にコンゴ民族共和国)留学生がいる。彼らは他の留学生たちと比べ物にならないほど韓国語が上手で英語・フランス語も話す。韓国語がまだ上手でない頃は彼らに身の回りのことを聞いたりいろんな場所に連れて行ってもらった。彼らからは本当に多くのそして貴重な体験をさせてもらった。教会に通っている学生も多く、誘われることもある。実際に教会に行ってみると驚くことも多いがいい体験になった。写真は大邱市内で行われた行事で地域の団体や職場単位で歌ったり踊ったりという感じだった。なんとなくやることがなくなったら彼らに聞いてみるのがよい。大邱の多大学の留学生サッカークラブのようなものにも参加しており、たまに他大学の留学生たちとも交流できた。

15)雪遊び
 大邱大学も少し雪が降ります。寒い冬ですがここぞとばかりに留学生たちは外に出て遊びます。

16)竹島(独島)関連行事
 大邱大学では毎年竹島問題に関する留学生の発表会があります。韓国では『独島はどこの国の土地だ?独島は韓国の土地だ!』という言葉を本当によく目にすることができます。どんな団体の支援でこういった行事が行われているのかわかりませんが、かなり大きなイベントで優勝者(チーム)には20万円程度の賞金などがあった。この行事では大邱大学の学生がよい成績をおさめており、他国の留学生間でも日韓の領土問題への関心が小さくないことがわかった。2013年度の優勝チームは僕の友人たちだったが毎日動画を作ったり発表の練習をしていた。独島に関連しない一般のスピーチコンテストも多く行われている。

17)あとがき
 大邱大学であった出来事のうち大きいイベントや思い出に残ったものをいくつか紹介しました。他に何か特記すべきことがあれば、別途連絡ください。 私は外国人の友人を作るという目的とともに韓国へ行ったので学業面では主観的に述べられることが多くないので特に書きません。韓国大邱大学ではコンゴ人・中国人・モンゴル人・日本人・ベトナム人が多く、パキスタン・カンボジア・カザフスタン・ウズベキスタン人もわずかにいます。いうまでもありませんが充実した生活のためには日本人だけでなく他国の友人たちとも授業時間外に交流できる環境や交流しようというオープンマインドが必要です。学びのためと割り切ってみることが必要です。文化や習慣の差異によって納得のいかないことや困難も多くあるかと思いますが相互に理解しあえる頃には問題ではなくなることでしょう。私はモンゴル人・パキスタン人・中国人とよく遊んでいました。多国籍ということもあってかこの数人の友人たちをレギュラーとして他の友人たちがゲストというように多くの留学生と楽しく交流できました。この数人の友人たちのおかげで韓国での生活はとても充実していました。おそらく情報技術の発展により生涯の友人となることでしょう。

理学部 小栗 拓馬 
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