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「第3回山形大学若手卒業生の会」を開催しました
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この会は、首都圏在住の若手卒業生の皆さんに集まっていただき、参加者同士の交流を通して卒業生の母校に対する想いを新たにし、若手卒業生が学部を超えて協力し合うことを目的とするものです。 第3回目となる今回は首都圏を中心に卒業生16名が参加しました。 当日は、大場好弘理事からの挨拶の後、西岡昭博教授(学術研究院 有機材料システム研究科担当)から“プラスチック成形と逆転の発想の融合により実現した米粉100%による製パン技術の開発”と題して講演を行っていただきした。 西岡教授はプラスチックの技術を応用し、“米や大豆の粉ではパンを作ることが出来ない”という当時の製パン業界の常識を覆し、米粉のみのパンの開発に成功。粘弾性を持つ小麦特有のタンパク質であるグルテン(小麦アレルギーの原因)の代わりにアルファ化米(お湯や水を注ぐだけで可食できる米)を使用することを発見し、またアルファ化米粉を安く精製できる新たな方法を開発するまでの流れを解説されました。西岡教授は「『食の概念に革命を起こす!』を合い言葉に学生と楽しく研究をしています。」と語り、講演を締め括られました。身近な例を用い、映像やクイズを交えての参加型の講演に、参加者も楽しそうに聴講していました。 講演後は,西岡教授の技術によって開発された“米粉100%のシュークリーム”の試食が行われました。シュー(皮)は米粉のみを使用し,クリームは米粉に鶴岡のだだちゃ豆をブレンドし作っており、実際に食べた参加者からは「とても美味しい!」と好評を得ました。 その後の質疑応答では、西岡教授がそもそもプラスチックの研究を始めたきっかけやベンチャー企業設立と研究の両立について、米粉と小麦のパンの栄養価の違いなど質問が相次ぎ、先端研究に対する興味の高さが伺えました。 小麦アレルギーの多い昨今, 米粉100%のシュークリームはお子様の健康管理にも大いに役立てることでできるものと思いました。 次回開催に向けた打合せが行われた後、場所を移して交流会が行われました。一つのテーブルを囲んでの交流会は和やかな雰囲気で進み、和気藹々とお互いの現状などを語り合っていました。今回が初めて参加という方も多い中、参加者からはこの場を積極的に活用し、ここで出来た繋がりをお互いの今後に活かしていこう!という意識の高さが伺えました。分野を超えて活発に意見が交換され、盛会のうちに終了しました。
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