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ラトビア留学レポートD  地域教育文化学部 3年  佐竹  華奈

ラトビア大学の授業について

ラトビア05

 ラトビア大学で語学の授業(ラトビア語・ロシア語)をとっています。語学の授業なので顕著なのかもしれませんが、こちらの大学(ラトビア大学)の授業の進め方と、日本の大学(山形大学)の授業の進め方は大きく違います。今日はその違いについてまとめます。日本との異なると思った点は以下の通り。

   @ とにかく授業中に発言させる。書かせることはほとんどない(特にロシア語)。
   A 習っていないことも質問される。
   B 単語をとにかく覚えさせられる。そして、瞬発力が重視される。
    

@について・・・
 山形大学でも語学の授業を取りましたが、授業中の発言量は日本の時と比べて10倍はあると思います。とにかく間違ってもいいから話させる。間違ったらその都度訂正。その繰り返しです。よって、文法等は論理的に説明されることはありません。先生が言うにはフィーリングで覚えなさいとのことでした。よって、細かいミスであれば全く気にされません。会話で言いたいことが通じればいいというレベルです。
Aについて・・・
 @にも関わるのでしょうが、やはりフィーリングで覚えるということから、全く習っていないことであってもお構いなしに質問もされます。ロシア語・ラトビア語は共に語形が変化するのですが、その語形変化はある程度音の統一があるため、その点について質問されます((ロシア語の場合)例えば、単語の終わりが「〜スキー」で終わるものが続いたとき、この場合の語尾の変化は「〜スキー」である。よって、知らない単語が来ても、この構造の文が来たときは単語の語尾を「〜スキー」にしないといけない、といったような。ただし、例外が多いため大抵は間違える。間違えたらそこで訂正され、次回はちゃんと言えるようにしておく、といったような)。
Bについて・・・
 単語はかなり覚えさせられます。また、プリントに載っていない単語であっても、重要な単語であれば覚えないといけません(授業中にぱっと先生が言ったことが重要な単語であることも。よって、授業中うっかりなどしていられません。常に全神経集中…)。また、覚えていても即座に答えないと覚えていないとみなされます。

 では、最後に日本の語学教育と比べてこちらの語学教育はどうかという感想として。一般的に、日本は読み書きが重視され、ヨーロッパでは聞く話すことが重視されると言われます。これについては、本当にその通りだと思いました。こちらの語学教育では、前述したようにとにかく話させます。つまり「文字」よりも、「音」が重視されています。会話したいのであれば、こちらの教育は有効だと思います。一方で、何か文章を書かなければいけない場合には日本の教育が有効です。英語に関してですが、ラトビア出身の学生で英語を流暢に話すのに、いざ書くとなると単語のスペルが全くわからないという学生もいました。日本の語学教育とヨーロッパの語学教育、一概にどちらが良い悪いと判断できるものではないと感じました。もちろん、読み書き、聞く話す共にできることに越したことはありませんが。

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