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みどり樹通信第9号:卒業生の皆さまからのメッセージ

  「私が過した山形大学時代」
                        昭和44年工学部機械工学科卒 長岡 幸雄

 昭和40年4月に入学した私は、人並みに体を作りたいという願いがあった。当時159cmで54kg足らずのひ弱な体つきであった。次兄は高校時代に体操競技をしていたので、逆三角形の体つきで力も強かったと母に聞いていた。前年の東京オリンピックで三宅義信選手が金メダルを獲得したが、小生にはとても出来るスポーツとは思えなかった。
 入学式の体育館の周囲では、いろんな部活の勧誘がおこなわれていた。その中に重量挙部のデモンストレーションも行われていた。ヘェー、山大に重量挙部があるんだと思いしばし諸先輩の競技を見つめていた。しかし、やはり私には出来ると思えなかった。しばらく(1週間)私なりに考えて、格闘技ではないし、自分の体や体調にあわせて、ある意味マイペースでできるのではないかと考え入部した。
 とにかく当時は腕力はない、体は硬いで、徹底してハイクリーンとプレス、スクワット、ベンチプレスを毎日のように練習した。初めての夏休みは日中は大学の練習場でトレーニングを実施し、夕方から姉の勤めるデパートの屋上でのビアガーデンでアルバイトをする毎日であった。このトレーニング中にフロントでのスクワットを覚え(1人練習で危険だからフロントでやった)、スクワットクリーンが出来る様になった。この頃からこの競技でもいけるんではないかと思うようになってきた。
 1年の終わりに当時つけていた練習日誌に大きな目標を書いた。卒業までにプレス100kg スナッチ100kg ジャーク130kgを達成する(当時は 60kg,65kg,95kgです)この目標達成のため、練習量も増やし、自分なりに工夫をしてフォームの矯正を実施してきた。そして4年生の最後の競技会でプレス 95kg スナッチ100kg ジャーク127.5kgまで到達することができた。
 目標値には2つ届かなかったが、充実した4年間の学生生活であったと思う。とにかく頑張ればそこそこ達成できることが体験できたような気がする。
 上杉鷹山公の次の言葉を尊重したい。
 「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」



田中杯選手権大会での長岡幸雄さんのスナッチの試技
(1968年12月;山形大学文理学部補助体育館)