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 山形大学模擬裁判実行委員会 <Part2>

                      委員長:  黒沼 健郎 さん
                                (人文学部 法経政策学科 3年)

<模擬裁判のポスターとその説明>


真ん中のナイフの取手のところに描かれている人は、今回の劇中に登場する被告人を、その被告人を握っている右から伸びる黒い腕は、劇中の被害者、弁護人、メディア等被告人の周囲の人々を表しています。劇中でも描写がありますが、精神疾患を持つ被告人が、被害者やメディアから振り回されることを表すデザインとなっています。



 みなさんこんにちは!山形大学模擬裁判実行委員会です。冬の厳しい寒さが日とともに増してきていますが、いかがお過ごしでしょうか。前回は、今年取り扱うテーマとシナリオについて、キャスト練習についてご紹介しましたが、今回も私たちの最近の活動をご報告したいと思います!こんな調子で公演までみどり樹通信にて私たちの活動を不定期報告していきたいと思いますのでお楽しみに!
 10月中旬にはポスターが完成しました。このポスターは11月上旬から随時山形駅前や七日町、山大付近の様々な店舗に掲載させていただく予定です。

 つい先日には夏休み中に作り始めた公演の予告動画が完成しました。この予告動画はYouTubeやツイッター等で公開しております。

動画はこちら↓  ぜひご覧ください!
https://youtu.be/KNr0FXMiS2I

 先週の定例会では、今年の模擬裁判公演のシナリオ解説を行いました。今年のテーマは『刑事責任能力』です。

 現行の日本の法律では、刑事裁判における被告人に責任能力が認められなければ、被告人に刑罰が科されないことがあります。この仕組みに関してもしかすると疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし立場が変われば見方が変わるように、被害者の立場だけでなく、加害者や検察官、弁護人の立場など多角的な視点で物事をとらえることが必要とされています。特にネット社会となった現代においては、簡単に捕捉できないほど膨大な量の情報が流れています。そして一つ一つの発言や行動にスポットを当ててみたとき、程度の差はあれど、誰しも極端な意見に出会ったことがあることでしょう。当然のことですがその意見を鵜呑みにするのではなく、自分の意見を持って価値判断を行うことが大切です。価値判断を行うためには正確な知識とバランス感覚が要求されます。

 今回の裁判劇では、被告人が有罪か無罪かだけでなく、裁判に至るまでの過程、なぜ加害者に刑事責任能力があるのか、ないのか、どうしてこのような事件が発生してしまったのかまで考えていただけるような劇を作りました。難しそう、なじみがないと思われがちな「刑事責任能力」の問題だからこそ、ぜひ知っていただき、考えていただくきっかけとなればと思い日々練習に励んでいます。


先日の定例会の様子
 また、先日例年交流のある東北大学模擬裁判実行委員会さんの裁判劇を鑑賞してきました。東北大学模擬裁判さんの今年のテーマは「いじめ」でした。いじりをいじめと認めてもらいたい被害者家族と認められない学校の双方の主張があり、明確に判断をだせない境界線上の難しさが描かれており、非常に見ごたえのあるもので刺激的でした。


10月20日、21日に行われた東北大学模擬裁判公演「解のない教科書」

 10月も下旬となり、キャストは台本を外して練習し始める時期となりました。寒くなってきましたが、1人1人体調管理には十分に注意して活動に取り組んでいきたいと思います。

 次回、Part3もお楽しみに!