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地域教育文化学部 3年 本間 雅子

留学先:アメリカ合衆国・コロラド州立大学
期間:2013年8月 〜 2014年5月

 私が留学したいと思ったのは、「異文化」を大学の授業で知識として学ぶだけでなく、現地に行ってみないと感じることの出来ない異文化を体験し、さらに自分の英語力を高めたかったからです。また、山形大学で履修できないようなアメリカならではの授業を受講してみたかったし、国外に出ることで自分の価値観の幅を広げたかったため交換留学に応募しました。
 いざ留学に行き、最初は新しい生活に日々わくわくしていました。ネイティブの英語を聞き取るのは難しかったですが、友人がどんどん増えていくことがとてもうれしく、また新入生用のイベントが数多く主催され、日本のように儀式的なものでなくカーニバルのようで「さすがアメリカ!」と感じました。しかし数か月すると、日本で一人暮らしをしたことのなかった私は初めての一人暮らしでホームシックになりました。家族、友人、食事全てが恋しくなり、英語力が伸び悩んだ時期は英語を話したくないとさえ思いました。ですがそのホームシックもほんの一瞬でした。JSAという学生団体の活動や授業を通して友人はたくさんいたし、常に身近にいたため寂しさはすぐに消えました。
 留学中は、とにかく友人との時間を大切にしました。授業の英語よりも友人との会話から学ぶ英語の方が頭に入りやすく残りやすいし、せっかく留学に来ているのだから何よりも「聞く」「話す」がとても重要だと思ったからです。留学を通して何よりも強く思ったことは、自分から動けばどんなことも出来るし、いろんなチャンスが手に入れられ、友人もどんどん増えいくということです。一方で受け身のままでは何も得られません。
 私は前期、趣味であるストリートダンスのレッスンがジムでやっていることを知らず参加しませんでした(ないだろうなぁ、と思い知ろうともしていませんでした)。ジムに行くにしても、誰かと一緒でなければ行かなかったし、一人で何かをしようとしていませんでした。そのことを反省し、後期からはどんなことにも積極的に「やらない後悔」をしないように限られた時間を精一杯過ごしました。留学生のいないダンスレッスンに一人で飛び込み友人を作り、教会に行って英語を聞く時間を増やすと共に英会話の練習をしました。また、JSAの活動に参加したことはとても良い経験でした。コロラドの洪水被害のための募金活動をしたときは学長からお礼状を頂き、日本の領事館の人と活動内容を話し合うお食事会に呼んで頂けるという普段出来ない機会がありました。活動を通して何よりもイベントを通して日本という国をもっと好きになってもらうことが出来、日本のことを知ってもらうことが出来る活動が出来てよかったです。ただ、この活動をしていたために日本語を必ず話す環境が週に数日確立されたため、英語漬けの留学生活になっていたらもっと英語力が上がっていたのかと思うことはありました。
 ですが結果として、私は授業面でも生活面でも悔いのない留学生活を送りました。性格面で、人見知りすることがなくなり以前よりも社交的で明るい性格になったことは大きな変化です。誰にでも積極的に話すようになり、YES・NOがきっぱり言える人になったと思います。ディスカッションをしていても自分の意見をしっかりと持ち相手に伝えることが出来、説得する力も強まりました。また、プレゼンテーションの機会が多かったため人前で話すことに以前よりも自信がつきました。このような内面的な変化は、アメリカという環境の中で生活したからこそ変わることが出来たことだと思います。
 文化面では、アメリカで生活をして、日本人がいかに繊細か、日本の製品・食がいかに良いものかなど、日本の良くない面や良い面という国外で分かる気づきが多々ありました。そして日本という国が好きになったり、日本で生まれて幸せだと思いました。
 語学力では、特に英語の勉強をしていたわけではないのですが、帰国前にTOEICを受けたところスコアがとてものびていて、800点を超していて驚きました。TOEICのリスニングが非常に簡単に感じ、意識していませんでしたが力がついているのだと実感しました。
 留学先で何をするかは自分次第で、留学自体が目標なのではありません。私は、留学に行って自分がする行動次第で、毎日をとても充実したものに出来たし毎日が無駄にもなりました。「留学に行く」ことを目標とせず、留学に行って、その限られた時間でどんなことを学んでみたいのか、どんなことに挑戦したいのかを明確にしてから行くと、積極的に溶け込んでいくことが出来るのだと思いました。そして英語力は自信がなくとも、単語をつなげるだけでも相手は理解してくれるので「とにかく話して、話して、話しまくる」これに尽きると思いました。
 今回の貴重な留学経験を今後の人生に生かし、培った語学力を維持していくようにこれからも努力し続けていきます。

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