平成26年2月8日(土)に米沢キャンパスで行われた校友会支援事業「第5回山形大学雪合戦大会」の模様を校友会アドミニストレイティブ・アシスタントの小原永義さん(工学部機械システム工学科1年)にレポートしてもらいました。

身体を動かすにふさわしくない豪雪の中、米沢へ行く。これは何とも取材日和だなぁと、思わず嘆息してしまうほどだった。しかし、雪合戦にはうってつけの日だ。
2014年2月8日(土)に開催された、今年で第5回になる山形大学校友会支援事業「山形大学雪合戦大会」。この日の天気は言うまでもなく雪。日中の気温はマイナス4度台。積雪は70cmを推移していた。雪玉には困らなかった、という点では良かったのかもしれない。
今年は11チーム出場。総勢約110名といったところか。年々出場数が減っているようだ。何とはなしに悲しみを感じるものである。それでも出場する皆々がしんしんと降る雪の中集ったことには、やはり意味があるものだ。予想のつかない試合展開、好プレーの数々、なかなか見ごたえのある試合ばかりだった。後述する。
午前11時、開会が大会実行委員長により宣言された。開会式では、米沢工業会理事長、市長代理でお二方がいらっしゃり、選手たちにエールを送った。写真にあるように、竹を刀に見立てて天に突き上げ、「エイエイオー」の掛け声で全員が声をそろえた。
今回の雪合戦大会はリーグ戦方式で行われた。3コート用意されてあり、各コートで試合と雪玉製作が並行して行われた。雪合戦の公式ルールに則り、出場者は7名、コートにはシェルターと呼ばれる箱状のものが5基とフラッグ2本があった。シェルターは身を隠し、雪玉を避けるためのもの、フラッグは取れば問答無用で勝利できるという、いわば大将の首である。旗を取るか、敵を全滅させるか、残兵の人数が相手より多い状態で時間切れを待つか。これがこの戦いの勝利条件である。
試合が始まる。まさに早業。開始と同時に走り出す各チームは、身を守るための壁の後ろに飛び込む。雪を削るように己が身を滑らせていた。玉が飛び交う。いや、飛び交う雪玉は、もはや弾と言った方がいい硬さだ。身をもって知った。まさか流れ弾に遭うとは思わなかった。硬いにも程がある。ヘルメットをせずに頭に直撃したら、軽い脳震盪でも起こせるのではないだろうか。と思ったら、そうでもなかった。これまた被弾し、身をもって知ったのである。だが、かなり痛い。「ゴンッ!」という音を立てるあたり、小学生のときにやった雪合戦とは大いに違うのだと再認識させられる。
雪が融けるほどではなかったが、試合は高い熱を持っていた。最後の数十秒で形勢逆転を狙い果敢にフラッグへ飛び込む人。剛腕をもって20m先の敵を打ち抜く人。恒例になっている仮装を惜しげもなく披露する人。各プレーヤーの個性が如実に生かされている戦いの数々だった。仮装についてはツッコミどころしかなかったが。
リーグを勝ち進んだ3チームで、三つ巴の決戦が行われた。さすが勝ち残っただけはある。速い。身のこなしがプロのそれである。燃えた。ギャラリーも熱くならざるを得なかった。フラッグへ飛び込む最後の瞬間、雪玉に当たったか当たっていないかの判定が入る。勝敗を決めるジャッジは目を凝らして、しっかりその瞬間を見ていたようだ。
そして、最も強いチームが決まった。 今回の優勝は森・中林研究室のみなさんで、「中ボスB」という名前だった。中ボスがラストステージを勝ち抜いていいのだろうか…。という疑問は考えないことにしよう。中ボスを倒せなかった勇者、猛者のみなさんも、大いに楽しめたはずだ。来年も「中ボスB」には敵として立ちはだかってもらいたいものだ。これを倒そうという勇者が出ることを祈って。来年に期待。

選手宣誓「もてたいです!!(笑)」
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「エイエイオー!!!」
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雪玉は専用の道具で作ります。
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硬い…。
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攻防
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壁の影に飛び込む
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勢い余った、決勝中のアクシデント…
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フラッガーズ 〜栄光を手にした男たち〜
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芋煮をふるまってくれました
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雪合戦と奇妙な仲間たち
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左から3位 2位 1位の順
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優勝チームの集合写真
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