昭和40年代の山形大学農学部に“タイムスリップ”…!!

山形大学農学部は、昭和22年戦後間もない食糧難の時代に山形県立農林専門学校として創立され、昭和24年に山形大学農学部として発足以来、今年(平成29年)で創立70周年の節目を迎えました。

農学部の卒業生で、当時写真部長だった篠原斉四郎さん(S47林学科卒)によって平成9年に自費出版された写真集「山形大学 彷徨の軌跡1968~1972」には学生時代に撮影された大学の建物、学生生活、街の風景など68点のモノクロ作品が収められており、篠原さんのご厚意で、このたび昭和40年代における農学部の建物等(13点)の写真を紹介することができました。

どの写真を見ても現在の農学部をイメージすることはできませんが、昭和40年代にタイムスリップし新たな発見や長い歴史を感じてもらえたらうれしいです…。

なお、写真集「山形大学 彷徨の軌跡1968~1972」の原本は小白川図書館と校友会事務局にもございますので、ご覧になりたい方はご連絡をお待ちしております。

また、今回の写真紹介に当たり、ご本人から次のようなコメントをいただきました。

篠原さんからのコメント

高校生の時から時代の動きや地域の変貌を見据え事実をきちんと写真に記録することを自分の使命と考え、山大入学直後から写真を撮り始めました。

大学紛争から学び舎の一部始終や庄内の農村生活を記録して写真集に纏めましたが、旧庄内藩主酒井忠明さんの写真集「出羽国庄内 農の風景」と交換し合うなど思わぬ出会いもありました。

その後、木造校舎や歴史街道の街並み変遷などを題材とした写真集を纏めることもでき、今振り返れば不自由な中での若い感性に自分でも驚くところがあります。

平成29年8月 篠原斉四郎


山形大学農学部正門、旧校舎1号館

旧校舎1号館内部の階段と2号館への渡り廊下

旧校舎1号館と2号館の中庭(渡り廊下西側)

山形大学附属図書館農学部分館

山形大学附属図書館農学部分館(正面と日時計)

山形大学附属図書館農学部分館(内部階段)

山形大学附属図書館農学部分館と体育館の解体工事

農学部旧校舎の廊下

旧校舎全景(2号館、体育館、図書館)と金峯山、母狩山

旧朝暘第三小学校と啓明寮、鶴岡家政高校、金峯山

国道7号線北側の実験圃場、畜舎(体育館建築と羽越線電化の前)

国道7号線北側の実験圃場、校舎(体育館建築と羽越線電化の後)

農学部附属演習林宿舎、演習棟

※いずれの写真も1969年~1972年の間に撮影されたものである。