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山大魂

   岩田 晃幸さん(神奈川県横須賀市 出身)
   平成20年3月 工学部応用生命システム工学科 卒業
   現在:ダイハツ工業株式会社 車両開発部ボデー設計室所属



ソフトテニス部の集合写真(筆者は手前中央)


 大和魂っぽくモジって、大学4年間で得たことや社会人10年の経験を振り返りたいと思います。正直、山形大学の卒業生で良かったと胸を張って言えますし、今でもそう思っていることに変わりありません。それはなぜか?それこそ「山大魂」に他ならず、日々信じて頑張り続けられております。
 このたびは、少しでも読んで頂く皆さまからの共感や良き刺激を与えられたら嬉しく思います。

 私は神奈川県横須賀市出身で、少し都会よりの生活環境で高校生まで過ごしました。大学への進学は自宅から通える関東圏の大学を考え、当初は山形という選択肢はありませんでした。1年の浪人生活を経て、ようやく山形大学との“縁”を得ました。その理由は、医学と工学の融合分野で人工臓器や義肢といったこれからの研究・開発に携わりたいと思っていたところ、当時まさにぴったりの「応用生命システム工学科」という機械×電気・電子×生命科学と3つのシステムを融合させた新分野に山大工学部が取り組んでいると分かったからです。

  山形はなんとなく自然が豊かで温かい人々が想像でき、不安よりは楽しみでした。ところが新生活を期待し山形駅に到着すると…山形大学行きのバスが無い。(あっても1時間に1本程度…?と記憶)国立大学である為、さすがにあるだろうと油断していました。まさかの30~40分程の徒歩での大学生活がスタートしたことを今でも覚えています。しかも大きい荷物を背負って…。
 ここで、まず我慢すること、自分の足で前に進むことを体得したように思います(笑)。その後の大学生活は、華やかな合コン等を想像していたのを見事に打ち砕かれる日々で、堅実な生活と人格づくりの環境が整っており、とにかく忍耐力と自主性を得る4年間を過ごしたと思っています。

 教育面では自由で「やりたい」ことに全面的にサポートしてもらえますし、自ら行動へと発進させてくれる環境がありました。生活面ではアルバイトに精を出し、遊びといえば部活をするか、お酒を飲む以外になし…。しかも冬は過酷な大量の雪。まさに生きているだけで正しい人づくりが出来ています。この生活リズムは社会人になっても変わらず、部活→趣味、お酒→飲み会(会話力)へ直結してきます。雪もそうで、サラリーマンであれば過酷な通勤環境(?)のもとで日々生活する必要があります。もしこれが都会の大学やもっと田舎の大学だったら…、それこそ派手な遊び方をしたり表へ出ずに引きこもりがちになり、社会にもうまく順応出来なかったのではないかと思います。

 正直、大学で何を頑張ったかと問われると「毎日休まずに学校へ行くこと」、「ひたすら部活(ソフトテニス部)」に「アルバイト」と、とにかく遊ぶことしかしていませんでした。それでも上記3つの成果にはこだわりました。単位は確実に取得し落としたものはありませんし、部活も部長として東北6県の大会へ全て参加し、賞状もたくさんもらいました。アルバイトはホテル、コンビニ、焼肉屋などいろんな分野を経験。家庭事情(3兄弟の長男)で仕送りゼロの奨学金生活をしていたことも加担したかもしれませんが、とにかくすべてに対し全力で取り組んだ結果は、とても充実していました。

 当時関わった各コミュニティ活動では出会った人々と温かく本当に幸せな時間を過ごすことができました。学生時代の意欲をそのまま持ち続け無事に社会人となった今でも、全力で頑張れています。
 今振り返ると、人格形成に適した環境(山形県)と、入学してからも成長させ伸ばすサポートをしてくれる大学(山大)これこそがベストな組み合わせではなかったかと。その環境で培った「優しく、力強く、謙虚で、前向き」な精神は、いつまでもどこでも他に負けない「山大魂」なんだと思います。

  最後に、自分へのメッセージも込めて締めの言葉とさせて頂きます。 これから先もいろんな困難があろうかと思いますが「山大魂」を大切に、むしろ周りへ伝染させるぐらいの気持ちで、楽しむことを忘れずに過ごして下さい。 ありがとうございました。








 掲載:2019.1.11