山形大学の社会に対するお約束



    山形大学は1949年の創設以来、不断の自己改革によって時代の波を乗り越え、教育・研究・地域貢献で多くの成果をあげ、10万人を超える有為な人材を世に送り出してきました。現在では、6学部・6研究科を擁する東北地方有数の総合大学として、山形県内に4つのキャンパスを有し、「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」の3つの使命のもとで、それぞれの地域の歴史、文化、自然環境、産業の多様性に根ざした学術活動を展開しています。

    いま、社会が急速に変化する予測不能で不確実な時代を迎えて、山形大学は明るい未来を切り拓く新たな知・新たな価値を生み出すために、社会の様々な壁をこえて、人と人、異なる知と知を“つなぐちから”となることを「山形大学将来ビジョン」に掲げました。その実現に向けて、今年度から始まる国立大学法人第4期中期目標期間では、「持続可能な幸福社会の実現」を基本目標として定め、SDGsの達成に貢献する教育、研究及び社会との共創を推進してまいります。その端緒となる令和4年度は、「つなぐちから」の第一歩として、地域の教育機関、自治体、産業界、医療界と一体となって地域創生に取り組むプラットフォームを形成し、社会で活躍する様々な人々・組織との共育・共創・共生を進めます。

    「山形大学行動計画」は、山形大学に対する社会の皆様からの期待と信頼に応えるために、毎年度、山形大学が社会に対してお示しする約束です。私たちの願いは、山形大学が、社会から頼られ、学生から深く愛される大学として、社会と共に発展し続けることです。パンデミックと国際的な紛争が続く世界でも揺るぐことなく、大学の使命を果たすために全力で取り組んでまいります。今後とも本学へのご理解とご支援を宜しくお願いいたします。




   国立大学は、令和4年度から第4期中期目標期間を迎えます。それを受け、山形大学では、文部科学省の大綱に沿い、第4期中期目標・中期計画を策定しました。 (第4期中期目標期間:令和4年度~令和9年度の6年間。)

   時を同じくして、山形大学では「山形大学将来ビジョン」を策定しました。これは、新型コロナウイルス感染症の流行、超高齢化社会の到来、自然災害の多発化、グローバル化の進展、デジタル技術やAI技術の発展など、社会が目まぐるしく変化していく中、いかなる状況においても、山形大学が活動を行う上で常に念頭に置く指針をまとめたものです。

   山形大学はこれまで、3つの使命、5つの基本理念の下、中期目標・中期計画はもちろんのこと、それ以外にも国際交流、DX推進等について独自に計画を策定し、積極的に活動を行ってまいりました。令和4年度からは、「山形大学将来ビジョン」を本学の大きな指針に加え、決意を新たに、地域の発展、そして社会の発展のために邁進する所存です。

   「令和4年度 山形大学行動計画」は、本学が行う教育研究活動等の具体的な計画を、教育、研究、社会共創、経営の観点からまとめたものです。計画は、中期目標・中期計画に基づくもののほか、本学が独自に策定した計画も含め掲載しております。なお、これらの計画に対する実績は、統合報告書において公表する予定です。