高等教育機関

HIGHER EDUCATION INSTITUTION

卒業生の声

山形県立保健医療大学/保健医療学部 看護学科/2015年度卒業/山形県立中央病院

今野 紗穂さん

Q. 出身学校に進学を決めた理由について教えてください。

生まれ育った山形県内での大学進学を希望していたというのが1番大きな理由ですが、その背景には実家に帰りやすい、県内者であれば入学金が県外者に比べて半額になるなどの現実的な側面もありました。また、高校時代進路を決めかねていた私に、当時1番信頼していた先生が、「看護師はどうか」と勧めてくださったことも大きな決め手になりました。

Q. 現在の勤務先に就職を決めた理由について教えてください。

大学在学中は、新人期の教育制度が充実しており、少しでも早く一人前の看護師としてたくさんの仕事を任されたいという思いが強かったので、新人期の研修制度や指導者制度が手厚い他病院に就職しました。しかし、経験を積むにしたがって、今後看護師としてのキャリアを積んでいくことを考えたとき、認定看護師などのより専門性の高い資格を取得する際にサポート(収入の確保や休暇の確保)が受けられることや、県の基幹病院として、最先端の医療や看護を身につけることができること、さらに、将来的に結婚・妊娠・出産・子育てをしたいと思った時に理解とサポートがあり、安心してそれらに臨むことができるのは県立病院であるとの思いから転職を決意しました。加えて大学の先輩や同期などが多く就職しており、職場環境ややりがいについて情報収集しやすい環境だったということも転職を決める後押しをしてくれたと思います。

Q. 現在の仕事について教えてください。

私は現在県立中央病院の7階西病棟(脳外科・脳神経内科)で働いています。脳血管疾患の患者様は、意識障害や四肢麻痺・高次脳機能障害などにより、日常生活において多くの介助を必要とする状態で入院されています。点滴や検査・処置などの医療行為にかかる業務はもちろんですが、清潔ケアや食事介助・排泄介助などの日常生活援助を行う場面も多いです。脳血管疾患の後遺症などにより、コミュニケーションがうまく取れない患者様と、どのようにしたら意思疎通を図ることができるのか、患者様が苦痛に思うことはないか、患者様の希望はなにかということを“くみとる”ことができるよう医師やリハビリスタッフを含めたチームで考えています。また、臨床指導委員として、看護学生の実習指導にも関わっています。自分が学生の頃に、「こんな指導を受けたかったな」「こんなことを教わりたかった」と思っていたことを、現在の学生の皆さんに指導できるよう工夫しています。指導する立場ではありますが、学生の細やかな気づきや患者様への思いやりの心を目の当たりにして、自分も学びを得ることが多い充実した日々を送っています。また、現在3歳の娘がいるですが、院内保育所を利用させてもらいながら、仕事と子育ての両立ができるよう奮闘しています。夜勤の免除制度もあり、残業時間の調整、毎月の勤務調整にも所属長をはじめとする同僚の理解も得られ、娘との時間も確保できています。加えて夫も同病院で看護師をしており、(夫も保健医療大の卒業生です)部署は違いますが、それぞれの仕事に関して情報交換したり、お互いの仕事についての相談をしあったりすることもできています。

Q. 在学生へのメッセージをお願いいたします。

まず、近年のコロナ禍のなか、看護の道を目指し保健医療大で学ぶ決意をしてくださった皆さんに心から尊敬の意を表します。
患者様の生命を相手とし、繊細な技術を必要とする業務や、患者様とその家族とも密接に関わることが多い私たち看護師は、時には現実的に・時には思いやりをもって接することが求められます。そんな看護師の仕事は、難しくもありますが、大きなやりがいを感じることができる職業でもあります。その道を目指した自分に誇りと自信をもって、就職先の決定・国家試験の合格に向かって邁進していただけたらと思います。皆さんのなかのどなたかと、ともに県立病院で働ける日を楽しみにしています。最後に、看護の道を目指すにあたり、背中を押してくれた家族の方や、日々共に学んでくれている友人たちへの感謝の気持ちを忘れずに。
You are going to be amazing !!


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