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2025.07.11
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山形大学
この度、やまがた社会共創プラットフォーム(略称:やまぷら)が推進する文部科学省「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築支援事業」が、先月閣議決定された「地方創生2.0」基本構想における「「新結合」が期待される施策・先行地域一覧」に選出され、下記サイトで公表されました。
全国の多岐にわたる施策・地域の中から、文部科学省のリカレント教育支援事業としては、山形大学が唯一の選出となります。これは、やまぷらが「産官学金労言士等」の多様な主体が連携し、人材、資金、ノウハウを活かして地方創生に貢献する「新結合」を実践していることが、国から高く評価された証です。
特に、今回の公表資料では、経済産業省が「想定される新結合先の省庁」として明記されており、文部科学省と経済産業省という省庁の垣根を越えた連携の可能性を示唆する、画期的な選出となります。
「地方創生2.0」基本構想と「新結合」とは?
「地方創生2.0」基本構想は、人口減少や高齢化が進む中で、地方が自律的かつ持続的に発展していくための新たな戦略です。その核となるのが、「新結合」という考え方です。これは、単に既存の連携を強化するだけでなく、これまで交わることのなかった主体(産・官・学・金・労・言・士など)が相互に連携し、それぞれの人材、資金、ノウハウ等を掛け合わせることで、地域に新たな価値と活力を生み出すことを目指します。
今回の選出は、やまぷらが推進するリカレント教育が、まさにこの「新結合」を具現化し、地域人材育成を通じて地方創生に資する全国のモデルケースとして期待されていることを意味します。
やまぷらのリカレント教育が創る「山形の未来」
やまぷらは、2022年10月の設立以来、山形大学を事務局として、県内高等教育機関、産業界、金融界、医療界、行政など、“オールやまがた”のパートナーシップで地域課題解決と価値創造に取り組んでまいりました。
文部科学省のリカレント教育支援事業では、2023年度に「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築支援事業」に採択され、地域産業界のニーズに応えるカスタムメイドのプログラムである「やまがた共創塾 地域産業コア人材育成プログラム」などを実施しています。
今回の「新結合」先行地域への選出は、この取り組みが、個人のキャリアアップ支援に留まらず、企業の生産性向上、ひいては地域経済全体の活性化に貢献する、持続可能な「学びのエコシステム」として機能していることを示しています。
今後の展望:やまぷらの躍進と山形創生に向けて
この快挙を追い風に、やまぷらは今後、リカレント教育エコシステムのさらなる深化と、多様な分野での「新結合」の創出を加速させてまいります。
山形大学は、これからも“頼れる知のパートナー”として、地域社会の「幸感度」向上に貢献し、山形県全体の持続的発展を力強く牽引してまいります。
引き続き、やまぷらの活動にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
【関連情報】
「地方創生2.0」基本構想(概要): https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_chihousousei/pdf/20250613_gaiyou.pdf
「新結合」が期待される施策・先行地域一覧:https://www.chisou.go.jp/sousei/pdf/02_chiikiichiran.pdf
文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」補助金事業について:https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/manabinaoshi/mext_00024.html