研究所の概要
世界遺産ナスカの地上絵(南米ペルー共和国)に関する研究は、山形大学が中心になって、日本およびペルーの研究者が実施している国際的な共同研究です。考古人類学、人工知能、認知心理学、情報科学、保存科学、動物学、年代学などの専門家が参加して、学際的な視点から、ナスカの地上絵の実態解明を目指しています。またペルー政府と連携して、世界遺産ナスカの地上絵の保護活動に貢献しています。
ナスカ台地とその周辺部において、地上絵の分布状況を把握することから、この研究は始まりました。ナスカ台地は東西約20km、南北約15kmにおよぶ広大な範囲に広がっているので、そこに分布している地上絵の全体像を正確に把握した先行研究はありませんでした。私たちは人工衛星、小型飛行機、ドローンから撮影された高精度な画像を積極的に活用するとともに、地上における地道な調査を実施することで、どのような地上絵がどこにいくつ分布し、そこでどのような人間活動があったのかについて研究してきました。
また人工知能を使った研究や他文明との比較研究を展開しています。
施設紹介
施設の概要
本研究所は、国内施設(山形市)と海外施設(ペルー共和国・ナスカ市)によって構成されています。国内施設は総床面積172㎡あり、そこに「共同研究スペース」、「個人研究スペース」(4人分)、アンデス考古学関連図書(約4800冊)などがあります。一方、海外施設は敷地面積538㎡であり、鉄筋コンクリート2階建(総床面積500㎡)に「分析・実験室」、「個人研究室」(5室)、「PCルーム(ネットワーク完備)」、「資料保管室」などがあります。
「高感度加速器質量分析装置(AMS)」を保有している「山形大学高感度加速器質量分析センター」は本研究所の連携施設です。また山形大学東京サテライトとも連携しています。
海外拠点
山形大学ナスカ研究所
- ペルー共和国・ナスカ市
- 鉄筋2階建
- 敷地面積:約538㎡
- 建物面積:約500㎡
- 1階:実験室、PCルーム、研究資料室、管理人室
- 2階:研究室、資料保管室
- テラス:資料分析スペース
国内施設
山形大学小白川キャンパス・ナスカ研究所
連携施設
山形大学高感度加速器質量分析センター (yu-ams.jp)
東京サテライト|国立大学法人 山形大学 (yamagata-u.ac.jp)