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山形大学
子育ては家族だけでなく、社会全体で育てていくものであり、育児は子育てしやすい環境や理解など周りの人の支えがなければ困難です。本取組では「異次元の子育て支援」は金銭だけでなく、そのような周囲の理解が必要なのだと考え、子育て中の人を応援するようなセミナーを企画しました。一緒に参加した学生は、助産師を目指す学生であり、病院で実習等の協力をいただいたなかで、今度は学生がセミナーの一部内容を地域において担当することが、地域への還元になるのではと考えました。
R5.7に米沢市役所にてセミナーを開催、内容は働く妊婦の心とからだ、妊婦体験、育休取得パパへのインタビューを実施し、20名に参加いただきました。参加者からは「経験者の貴重な体験を聞くことができ、自分が今後迎えるであろう子育てについて考えるきっかけになった。」、「仕事のみでなく家庭を重要視することで仕事も円滑になるということがあるのではと感じた。」、「興味深い内容でした。時間や回数を増やしてまた実施してほしい。」等の感想を頂きました。
参加者は子育てをしたことがない20代の男性が多く、育休取得パパの体験談を聞く中で、子育て中の生活をイメージし、子育て世代への思いやりの意識が持つことが出来た様子がみられました。このセミナーは地域社会のひとつである職場において、子育て世代ともに働く上司や周囲の職員の理解や配慮を深めることに意義があり、結果として子育てと両立しやすい職場環境の実現が見込めます。今後も、企業・公共団体向けセミナーを開催し、妊娠・出産・子育てへの理解を深める活動に取り組んでいきたいです。
山形大学学術研究院(医学部看護学科) 助教 手塚 美春