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山形大学

「山形五堰」まちあるきマップの作成

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 江戸時代以来山形市中心部を流れ、農業用水や生活用水などさまざまな用途で使用された5つの用水路「山形五堰」は、2024年で創設からちょうど400年となります。また、2023年11月には、「山形五堰」が世界かんがい施設遺産に登録されました。そこで、「山形五堰」をより多くの人に知ってもらうため、山形市農村整備課の協力のもと、「山形五堰」の歴史を学ぶために活用でき、出先で過去の地図と現在の地図をウェブ上で比較できる「山形五堰」まちあるきマップを作成するプロジェクトを立ち上げました。

 まず、山形市農村整備課から1818年に書かれたとされる江戸時代の「山形五堰」の地図データを提供いただくとともに、山形大学附属博物館が所蔵する明治時代以降の「山形五堰」の流路がわかる地図をデジタル化し、いずれも同館が作成するデジタルアーカイブ「山形アーカイブ」(https://cherry.yum-archives.net/yamagata-archive/)に掲載しました。続いて、山形大学附属博物館と包括連携協定を締結している合同会社AMANE(https://amane-project.jp/)と、古地図ビューアライブラリ「Maplat」を開発した「Code for History」(https://code4history.dev/)、山形大学の学生サークル「まちの記憶を残し隊」(https://cherry.yum-archives.net/nokoshitai/)の協力のもと、現在の地図と過去の地図の比較がウェブ上で可能となる地図アプリを作成しました。さらに、「山形五堰」の周知と地図アプリの利用の普及を図るため、山形大学附属博物館と山形まちづくり株式会社が協力して実施しているイベント「ななはく!」(https://cherry.yum-archives.net/nanahaku/)にて、地図アプリを使用したまちあるきツアーを実施しました。

 「山形五堰」まちあるきマップは、過去と現在の「山形五堰」の流路を比較できるほか、「山形五堰」のスポットを地図上で確認できるようになっています。GPS機能をオンにすれば、歩きながらスポットを巡ることも可能です。山形市農村整備課が「山形五堰」の各堰に設けた横断幕にも、「山形五堰」まちあるきマップのQRコードが掲載されておりますので、お手持ちのスマホでぜひ活用してみてください。

山形大学学術研究院(人文社会科学部) 准教授  小幡 圭祐

 

まちあるきマップはこちら!

 

まちあるきマップ①

まちあるきマップ②

まちあるきツアー

各堰に設けた横断幕


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