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山形大学
今年度、リニューアル開館した長井市立図書館(長井市遊びと学びの交流施設「くるんと」併設)には、郷土資料コーナーが新設され、郷土の図書資料が配架されています。また、明治以前の地域史料(古文書や絵地図等)は、文教の杜ながいに所蔵されており、図書館との連携事業が望まれていました。
本取組みでは、実際に江戸時代の歴史資料に触れる展示を図書館で行い、併せて図書館に所蔵する地域の歴史に関する書籍を紹介することで、より深く市民の方へ地元の歴史に興味を持ってもらいたいと思い、企画しました。
展示した史料は、最上川舟運で栄えた長井の賑わいを知ることができる『東講商人鑑(あずまこうあきんどかがみ)』(長井市所蔵)で、この史料は安政2年(1855)に刊行された、東日本を旅する旅行者や商人たちのためのガイドブックのようなものです。長井に関する箇所でも、現在も続く商家の名前が散見され、同地域の歴史を身近に感じてもらえる展示を行いました。
本取組みで行った、地域の図書館と博物館・資料館の連携について、地域の人々にその土地の歴史・文化に興味関心を持ってもらいながら、文化資源の利活用という観点からも、今後、連携を進めていきます。
展示名:「舟運(しゅううん)のまち、長井」
会 期:2024年2月23日(金祝)〜3月24日(日)
会 場:長井遊びと学びの交流施設くるんと
長井市立図書館カウンター前
企 画:長井市立図書館
山形大学社会共創活動推進プロジェクト「長井の歴史発見!プログラム」
山形大学人文社会科学部石黒研究室
協 力:長井市
文教の杜ながい
山形大学学術研究院(人文社会科学部・エクステンション推進サービス本部) 石黒 志保