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山形大学
地域おこし協力隊では、理想と現実とのギャップに悩み、十分に活動に取り組めず、途中退任してしまうことが課題となっています。そこで、本取り組みでは、協力隊員が抱えるギャップの軽減や活動における課題の解決につなげることを目指した協力隊員向けの研修会を開催しました。
具体的には、主に着任から1年未満を対象とした初任者向け研修および主に着任2年目を対象としたスキルアップ研修を開催しました。初任者向け研修では協力隊の仕組みに関する講義および協力隊OBOGによる地域住民・行政との関係構築に関する講義を行いました。スキルアップ研修では協力隊OBOGによる活動展開や助成金に関する講義および活動の振り返りを行うワークショップを行いました。
初任者向け研修では8名、スキルアップ研修では10名の協力隊員から参加をいただきました。事後アンケートでは、満足・ほぼ満足の回答が8割以上でした。協力隊員の活動改善や退任減少・定住増加への目に見える効果は確認できませんが、協力隊員が抱える課題をよりリアルに認識することができたため、今後の研修内容への反映を検討していきます。
山形大学学術研究院(農学部) 准教授 桒原 良樹