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山形大学

飛島魚醤の伝統をつなぐ

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 タイトルは「飛島魚醤」ですが、実際の商品名は「飛島塩辛」です。この製品は、現在では姿を消しつつある飛島で作られている、イカを原料とした貴重な魚醤(つゆ)です。今回、山形県水産研究所と共催で、酒田港にあるSAKATANTにて「飛島魚醤をめぐるサイエンス・カフェ」を開催しました。この場には、魚醤の製作者、料理人、一般の参加者など、さまざまなステークホルダーが集まり、飛島魚醤の魅力や可能性について熱く濃密な議論が交わされました。

 議論の熱が冷めぬうちに、私たちは魚醤文化の本場であるベトナムへと渡り、国際セミナーを開催しました。そこでは、飛島魚醤を紹介し、現地の魚醤文化と交流する貴重な機会となりました。山形とベトナムという二つの土地で交わされた熱い議論は、飛島魚醤という存在がつないでくれたのです。

 今後、私たちは飛島魚醤を起点として、この地域に根付いた伝統の知恵を世界へと広げていきたいと考えています。失われつつある味と文化が、国境を越えて新たな価値を生み出す未来に向けて、一歩ずつ歩んでいきます。

 

〇研究者情報

白石 哲也 准教授(山形大学 学士課程基盤教育院 主担当)

松本 剛 教授(山形大学 人文社会科学部 主担当)

奥野 貴士 教授(山形大学 理学部 主担当)

 

 


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