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山形大学
山形市の霞城公園内に位置している旧済生館本館は、1878年(明治11)に山形県立病院として建設された建物で、1966年(昭和41)に国の重要文化財に指定されました。現在は山形市郷土館として使用されていますが、3・4階部分は建築保存の観点から通常非公開となっています。そこで、本プロジェクトでは、山形大学と山形市が協力して非公開部分を全天球カメラで撮影し、バーチャル見学が常時可能な状況を構築することにしました。
具体的には、山形大学附属博物館が所有している全天球カメラを活用して、旧済生館本館の3・4階部分の360度動画とバーチャルツアーを作成しました。動画の撮影は山形市郷土館の今のどか地域おこし協力隊員が、バーチャルツアーの作成は山形大学の小幡圭祐が担当しました。完成したコンテンツを利用して、山形大学附属博物館と山形まちづくり株式会社が協力して実施しているイベント「ななはく!」などのイベントにおいてバーチャル見学会を実施しました。
旧済生館本館の非公開部分は年に1回特別公開を実施していますが、事前に予約が必要で、定員があるため見学のタイミングが非常に限られていました。本プロジェクトによって常時バーチャルで見学することができる条件を整えることができました。今後は、本プロジェクトで購入したVRゴーグルを山形市郷土館に常設し、バーチャル見学が常時できるようにする準備を進めてゆきます。また、撮影した動画やバーチャルツアーは順次「山形アーカイブ」にも公開する予定です。
担当教員
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バーチャルツアー
見学会の様子