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高橋順子 工学部 機能高分子工学科 2年

派遣期間:平成28年8月4日~8月18日(15日間)

日本語教室での指導内容
 
 BeginnerクラスとCommunicationクラスの2つに分けて、90分の授業を行いました。まだ、大学が夏休み期間ということもあり、授業は月・火・木・金の1日2コマの授業を行いました。Beginnerクラスでは、主にひらがなの書き方と発音の仕方を行いました。そして、Communicationクラスでは、自己紹介の練習などをしました。しかし、私が派遣された期間は、Communicationクラスの時でも、初めて日本語を習う学生もいたりしたので、その時は学生の日本語の習熟度に合わせてグループを分けたりして授業を行いました。また、日本語を理解できる学生は少なく、英語での会話が中心でしたが、ベトナム語しか分からない学生も多かったので、その時は現地のスタッフの方に日本語からベトナム語に直してもらい、授業を進めたりしました。特に難しかったのは、発音を教えることでした。特に、「た」行の発音が難しいみたいで、「つ」の発音がうまく教えることが難しかったです。また、ひらがなの書き方をみて回る際も、ベトナム語しかできない学生さんも多く、このように書くということがなかなか伝わらず、何度もジェスチャーで教えたりしました。また、最後の授業では、私が所属しているサークルで行っている居合道について、簡単に説明しました。特に、居合道の成り立ちを日本語での説明を交えながら行いました。また、実際に傘を刀に見立てて、演武をしました。

日本語教室以外での現地での交流活動
 
日本語教室で教えているとき以外にも、空き時間に現地のスタッフさん達に日本語を教えました。その代わりに、私はベトナム語を教えてもらいました。ベトナム語は声調がたくさんあるため、発音の仕方がとても難しかったです。しかし、何度も丁寧に教えてもらい、少しだけ身につきました。また、陶器で有名なバッチャン村、ハノイセンターやイオンなどにも連れて行ってもらいました。また、休みの日には、ベトナム人の友達の家に泊まったり、そこでご飯を食べたりしました。その中で、春巻きの作り方を教えてもらいました。ベトナムの春巻きは日本で作る春巻きとは皮が違い、薄い皮だったため、焼き春巻きを巻く作業が難しかったです。また、ベトナムの焼き春巻きの具はたくさんの野菜を入れてあり、揚げるのではなく焼いて作るといった同じ料理でも違いを感じることができました。

プログラムに参加した感想
 はじめての海外だったので、すごく不安でしたが、実際に行ってみたら、とても楽しくて2週間なんてあっという間でした。特に、英語があまり得意でない私にとってきちんと会話ができるか不安でしたが、私のおかしな英語でも優しく聞き取ってくれたり、私が理解できないときは、ゆっくりと話してくれたりしました。私自身、きちんと相手が言っていることをすべて理解できていない面もたくさんありましたが、ジェスチャーなどで何とか意思疎通ができました。しかし、その中でもっと自分が英語で自分の言いたいことがきちんと伝えられたらもっと楽しかっただろうなと思う場面が何度もあったので、もっと英語力を身に着けないといけないなと感じました。

自分の目標の達成度や努力した経緯など
 
私は、渡航する前にまず2つの目標を立てました。1つ目は、私が行っている居合道の成り立ちについて説明し、実際に演武を行うことでした。2つ目は、英語での会話をすることに抵抗を持たないようにすることでした。私は、今回のプログラムの中で、この2つの目標をほぼ実践することができました。実際に、居合道の成り立ちについての説明を行いましたが、難しい単語ばかりだったのでうまく説明することができませんでした。また、演武に関しては実際に刀をもっていかなかったため、想像してもらうことがとても難しかったです。なかなか言葉で説明するのが難しかったため、演武を行いましたが、刀ではなかったため迫力もなかなかでず、もっと違う風に説明をしたほうが良かったかもしれないと思いました。2つ目の英語での会話ですが、間違っても積極的に話したり、分からない単語があっても辞書を使って会話をする努力をしました。

今後の展望
 今回のプログラムに参加してみて、ベトナム人学生の勉強への意欲がすごく高いことを感じました。ベトナム人学生は通常の授業もあるなか、日本語教室には、たくさんの学生が参加してくれていました。また、15分しか日本語教室に出席できないけれど、どうしても受けたいという学生も来てくれたりしました。私も、ベトナム人の学生のように、もっと意欲的に自分の勉強分野の勉強をしていきつつ、英語力の向上をしていきたいと思いました。