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教育セミナー「山形での学びを通じたモンゴルでの教育再生」を実施(12/22)

 12月22日(金)、山形大学小白川キャンパスにおいて、新モンゴル学園理事長ジャンチブ・ガルバドラッハ氏を講師に招き、「山形での学びを通じたモンゴルでの教育再生」と題した教育セミナーを開催しました。

  ジャンチブ理事長は、1996年に山形大学・教員研修生(国費留学)として来日したことを契機に、1997年から2年間は山形大学大学院教育学研究科修士課程で学び、修士号(教育学)を取得しました。山形における修士課程時代の話では、妻と娘4人を伴っての私費留学であったため、朝の新聞配達から始まり、睡眠時間を削って一日3つのアルバイトこなすような苦学生活に触れました。

ジャンチブ理事長は、後に奨学金を得ますが、その奨学金審査の面接で夢を問われ、「モンゴルで学校を作り、人を育てて母国発展に貢献したい」と応えます。氏は、その言葉どおり努力を続け、様々な困難を乗り越え、山形の企業関係者など周囲の支援にも支えられながら、ようやく2000年に「新モンゴル高校」を設立して夢を実現します。その高校は、長女が通った山形西高校をモデルに設立されたもので、知・徳・体の調和も重視しながらモンゴルのトップ進学校となっただけでなく、モンゴル初の3年制高校など現地学制改革の先導役を担っています。この新モンゴル高校においては、理事長自ら、個々の卒業生を指導して大きな夢を抱かせ、必要な努力を促し、それぞれの夢の実現を見守っています。卒業生の約3割が留学することもこの高校の特徴で、理事長は、個々の卒業生を具体的に挙げて、世界を舞台とした活躍の様子を紹介しました

セミナーには、山大生のほか、高校生、大学及び高校の教職員、企業関係者など約100名が参加し、苦節を乗り越えて夢を実現された講師の話に感銘を受けた様子でした。