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注目の研究複合領域

宇宙の高エネルギー現象を観る

掲載日:2023.12.21

教授 郡司  修一 (高エネルギー宇宙物理学)

  宇宙には想像をはるかに超える天体現象が存在します。例えば1)太陽が一生かけて放出するエネルギーをわずか数十秒で放出するガンマ線バースト、2)光さえも抜け出せない強い重力場を持ったブラックホール、3)地磁気の1000兆倍強い磁場を持つマグネター等です。このような天体は非常に高いエネルギーの電磁波(X線やガンマ線)を放出し、地球から離れていてもその電磁波をキャッチすれば、その性質を調べることができます。われわれは国内外の研究グループと共同で、最先端の装置を使ってこのような高エネルギー天体の性質を調べています。特に現在はIXPEと呼ばれるX線の偏り(偏光)が測定できるX線天文衛星のデータ解析を行いながら研究を行っています。またそれと並行して、宇宙の果てで起こったガンマ線バーストを素早く見つけることができる次世代の小型衛星の開発プロジェクトにも参加しています。

IXPE衛星を使って観測したベラパルサー星雲の磁場の様子。の画像
IXPE衛星を使って観測したベラパルサー星雲の磁場の様子。

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