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校長室だより

自分たちのよさを伸ばし、来年度につながる後期にしましょう。

後期始業式 校長講話(10月13日)

前期の終業式とその後の弦楽部、合唱部の発表会は、私にとってとても心地よい時間でした。みなさんから大きなプレゼントをもらったような気分でした。2つのことがとてもうれしかったのです。

1つめは、前期のふりかえりを述べてくれた代表の3人の言葉に、今の私たちの学校の「よさ」をたくさん感じることができたということです。

2年の○○○さんの言葉。難しい漢字も繰り返し練習することで書けるようになったこと、計算のくり上がりやくり下がりのよさがわかり算数が楽しくなったこと、とめやはねを丁寧にすることで書写が好きになったこと。みのりSFの長縄跳びで、目標を立て班でしっかり話し合い、跳ぶ順番など工夫を重ねて当日111回跳べたこと。まさに、自分でねらいをもって学習し、学ぶよさを感じている姿です。

4年の○○○さんの言葉。みのりSFでリーダーに立候補し、推薦してくれた友達の思いを自分の勇気にしてがんばれたこと、みんなを盛り上げて応援する難しさに気づくことを通して、それをやりとげている5・6年生のすごさに気づいたこと、みのり班の仲間と新しい種目に取り組むことで違うことに挑戦するおもしろさを味わえたこと。まさに、仲間に学び、仲間と共に成長している姿です。

6年の○○○さんの言葉。みのり班清掃で役割を決めるとき、2年生と3年生、4年生の班員が譲ってくれたこと、班長の自分がいないとき5年生が代わりに班をまとめてくれたこと、みのり登山やSFであまり話すことのなかった1年生が、その子の思いをみんなで大事にしていくことでうちとけていけたこと。見逃されそうなちょっとした行動の中にある仲間のよさを、しっかり見つめている眼、そして班長としての本当の役割を知ることで、先輩の班長の思いに気づきふりかえる心。まさにこの学校のみのり班のよさそのものだと思うのです。

2つめは、弦楽部の「情熱大陸」の演奏と、合唱部の「雪がふる」の歌声がそれぞれ体育館に響いたとき、体育館全体がとても心地よい雰囲気、空気に満たされたと思えたからです。演奏する人たちの一生懸命さと、それを聴く人たちの一生懸命さが重なり合い、とてもいい空気に満たされていたからです。弦楽部と合唱部のみなさんには「歌声や楽器の音色のあふれる学校づくりのための力を貸してほしい」というお願いをしていましたが、それを素晴らしい形で示してくれました。聴いている人たちはそれをしっかり受けとめてくれました。1年生からは「すごい上手。かっこよかった。」「ぼくもまねしたいな。」という感想があったとお聞きしました。また、同じような場面を是非、つくってください。

さて、後期を迎えるにあたり1つお願いがあります。それは、この後期の学習で、来年に向けての準備をしっかりやりましょうということです。前期で既に1年生は立派な附属小の1年生です。2年生、3年生、4年生、5年生、6年生はもちろんです。ですから、後期は、次の学年のことを考えて、前期のふりかえりにあったような学習や生活を、これからもしっかり積み重ねてほしいのです。

その中で、特に考えてほしいことが2つあります。その1つは、特に、1年生、2年生、4年生のみなさんにです。それは、来年学級編制がえがあるのでその準備をしていきましょうということです。学級という単位を越え、学年全体が1つとなることをねらいにした取り組みを大切にし、学年の全員が仲間となり、互いを知り、協力し合えるようになってほしいということです。2つめは、この後期が1・2年複組にとって最後の学期となるということです。とても残念なことですが、来年から複組は、3・4複と5・6複の2つのみとなります。終わり方を考えるとともに、来年度、2つの複組の在り方やつながりをどのようにしていくか、先生方と一緒に考えてほしいということです。

後期の登校日は98日です。これからも、1日1日、学級、学年の友だち、みのり班の仲間と考えながら学習と生活を積み重ねて、この附属小学校をさらにいい学校にしていきましょう。