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校長室だより

太陽の子

令和2年6月4日 校長 樋口潤一

紫蘭(シラン)が満開となりました。私がかつて、本校に勤務していた頃(平成3~13年度)、毎年6月の公開研究会(2日間開催)の折に全盛を誇ったのがこの紫蘭でした。5月の連休明けに指導案作成の大詰めを迎え、学級づくり、授業の準備、展開...と、昼夜を分かたず続く試行錯誤の日々、咲き誇る紫蘭をさまざまな思いで見つめました。

6月19日は、本来であれば「春の授業づくり研修会」を開催する日であり、今の時期は、青柳研究部長を核としながら、研究部、教科部、各学年・学級で、「自ら問題解決を進める子ども」の具現化に向けて全力で邁進していた頃でしょう。

現在の子どもたちや、私たち教師の取組は、これまで経験したことのない、そして正解も見えない問題解決の過程にあります。「もっと近づいて、しっかり話し合いをしたい」、「口を大きく開けて、声を合わせて歌いたい」、「思い切り体を動かして、全力でゲームを楽しみたい」...今、それがかなわないなら、どうすればより楽しめるのか...その葛藤と試行錯誤と挑戦は、まさに「自ら問題解決を進める子ども」そのものである...。

今、校庭に咲き誇る紫蘭を、そんな思いで見つめています。

太陽の子