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校長室だより

一人ひとりが着実に成長できた前期の106日間でした。

前期終業式での校長講話(10月7日)

今日は1年の半分が終わる区切りの日です。この半年間の自分のあゆみ、学級のあゆみ、そしてみのり班のあゆみをふりかえり、一人ひとりの成長を確かめましょう。私は、4月7日の始業式でみなさんに話したことをもとにして、前期をふりかえってみました。

始業式での話の要点は次の3つでした。みなさんがこの附属小に通ってきているのは、社会で役に立つ大人になるためであること。そのためにしなければならないことは3つ。一つめは、「学ぶ」ということ。「勉強する」ということ。二つめは、「心を育てる」ということ。三つめは、「丈夫なからだをつくる」ということ。そして、この3つは一つ一つが同じくらい大事であり、この3つをやっていくときに大切なのが「友だち」、「仲間」であるということでした。

「学ぶ」ということについて。学習しているみなさんの姿で特にいいなと思ったことがあります。それは人の話をしっかり聞く、聞いているということです。「聞く」ということは学ぶことの基本です。それができるから「おたずね」や質問が生まれ、そのことで、互いがわかる学習をつくっていけるのです。また、「聞く」という行為は、話している相手を認めているということです。それは、友だちを、仲間を大事にしていることを一番よく示しています。友だちがいるからこそ、一人ひとりの学習が深まるのです。

「丈夫なからだをつくる」ことについて。私がとてもうれしかったこと。それはこの前期、具合が悪くて学校を休む人の数が、以前より少なくなったことです。病気で休む人が、学校全体で1人だけ、2人だけという日が何日もありました。一人ひとりが自分のからだのことを考えていた、気をつけていたということの表れです。これはとても大事なことです。毎日、元気に、学校に登校できることは、すべての基本であり、大切な力なのです。

「心を育てる」ことについて。「心が育つ」ということはどういうことでしょうか。心は目に見えないので、実は、一番難しいかもしれません。私はそれを考えるとき「思いやり」という言葉でおきかえるようにしています。友だちのために必要なことを考えること、そのことを行動としてやってみる、反対に自分がしたいことをがまんするなど、いろいろな「思いやり」がたくさんあります。毎日の学級での生活の中に、みのり班活動の中にと。この前の「みのりスポーツフェスティバル」の学習の中には、それがあふれていました。

以上、3つのことを通して、ここにいる一人ひとりが着実に成長していることを、うれしく思っています。

最後に、私が感じた、各学年の具体的な成長の姿やよさについて話します。

1年(やえざくら学年):4月、5月は自分のことで精いっぱいでしたが、学校に慣れてくると、たくさんの友だちをつくることができました。着替えや勉強の準備、給食の用意や後片付けなど、自分のことは自分でできるようになりました。上級生の姿を手本にして友だちの気持ちもわかるようになっています。一人ひとりが立派な附小の一員です。

2年(ゆず学年):新しい学級で、新しい友だちと仲間づくりをしっかりやってきました。また、1年生のとてもよい手本のもなってくれました。なかよしペアでも、みのり班活動でも、1年生のことをよく考え、互いに声を掛け合い、見通しを持って活動できました。相手のことも考えられる2年生になってきたと思っています。

3年(ほおのき学年):3階という新しい場所で、新しい学級で、新しい友だちと仲間づくりをしっかりやってきました。どの学級も中学年らしく自分たちの生活や活動をしっかり見つめ、ふりかえることができるようになっています。酒田・鶴岡での校外学習や少年自然の家での学習では、自分たちで考え、判断し、そして行動できました。また、学校生活の小さなところまで気づき、行動できる3年生になってきました。

4年(くるみ学年):みなさんの最大の魅力は、そのエネルギーの大きさです。学級の一体感がより一層高まるとともに、自分たちで自分たちの生活をふりかえり、それを踏まえて、自分から行動することの必要性やそうすることの大変さを学んでいる姿はたのもしく見えます。少年自然の家での宿泊学習でのがんばり、みのりSFにおけるペア種目での1年生への配慮は素晴らしいものでした。

5年(すぐり学年):6年生の背中を見て、自分たちの在り方を、自分たちのすべきことを考えている姿がたくさんありました。高学年になり、大きく成長してきた姿を見せてくれています。さまざまな学年の人との中で、自分のすべきことを、高学年らしく考え行動している姿は、すでにこの学校のリーダーとしての動きになっています。自信を持っていいと思います。

6年(ひのき学年):2011年の附属小学校の顔はみなさんです。どんな場面でも、自分を見つめ、よりよい自分にするために自分自身の在り方を考えているみなさんでした。どんな場面でも自分が大事にしなければならないことをしっかり考えているみなさんでした。そのことは確実にみなさんを成長させています。そして、今日述べたそれぞれの学年の成長は、あなた方6年生がしっかり考えてきたから、あなた方の支えがあったからできたのです。