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校長室だより

ようこそ「あおだも学年」

令和4年4月28日 校長 林 敏幸

今、校庭には何種類もの花々が咲き乱れ、忙しい毎日に潤いと癒しを与えてくれています。そのなかで、学年の木でもある「れんぎょう」(2年生)や「はなうめ」(4年生)も、若木に可憐な花を咲かせています。今日行われた「1年生を迎える集会」では、1年生の学年の木の名前が発表されました。ステージ前に並んだ1年生が「私たちの学年の木の名前は『あ』『お』『だ』『も』。あおだも学年です」と紹介すると、体育館にいた2年生と6年生から大きな拍手が起こりました。「れんぎょう」、「なつつばき」(3年生)、「はなうめ」、「とちのき」(5年生)、「ななかまど」(6年生)に新たな仲間が加わりました。

あおだもの花言葉は「幸せ」「未来への憧れ」。あおだもは、暑さや寒さに強い木で、最近は庭木として人気があると言われています。材質はとても強くしなやかで、野球のバットの材料として使われてきました。メジャーリーグでも活躍したイチローさんは、あおだもでつくられたバットを好んで使用し、数々の大記録を打ち立てました。今は、あおだもの木が不足しており、あおだもからできるバットは大変貴重になってきています。1年生の子どもたちには、あおだもの木のように、強くしなやかな心をもった人に成長してほしいと願っています。

さて、いよいよ「みのり班」(縦割り班)のメンバーが決まりました。今日は、1年生と手をつないで入場した2年生、みのり班の班長となる6年生が体育館に集まり、その他の学年は各教室でオンラインによる参加となりました。全校生が体育館に集まることはできませんでしたが、数日前から、新しいみのり班の結成を楽しみにしている子どもたちの気持ちが伝わるできごとがありました。

  • 校長室に来たときに「早く学年の木の名前を教えたいな」と、にこにこしながら語ってくれた1年生のAさん。
  • 朝、校門のところであいさつをすると「今年のぼくのみのり班の班長の名前は、○○っていうんだよ」と、うれしそうに教えてくれた2年生のBさん。
  • 2年生から6年生までが班ごとに顔合わせをしたとき「あー、早く1年生に会いたいな」と話していた5年生のCさん。

これから1年間、このみのり班でいろんな活動をしていきます。きっと楽しいことがたくさんあることでしょう。でも、最初から全員が楽しく話をして、なかよく活動できるかというと、そう簡単にはいかない場合もあります。学年の違い、性格や好みの違いがある上、初めて会う人と話すのが苦手な人、いたずら好きな人など、班の中には様々なタイプの人がいます。ときには、けんかになることもあるかもしれません。しかし、これから一緒に楽しんだり、考えたり、挑戦したりしていくことで、よりよいチームになっていくはずです。そのような過程を異学年の仲間で共有し、自分たちの成長を実感できることがみのり班のよさです。班長を務める「ななかまど学年」の子どもたちにとっては、途中、いくつもの困難が立ちはだかることでしょう。でも、それらを乗り越えていく過程で問題を解決する力が育まれていきます。3月には「私のみのり班、最高だよ!」と胸を張って言えるよう願っています。

ようこそ「あおだも学年」