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校長室だより

前期終業式

令和5年10月13日 校長 林 敏幸

澄みきった青空が広がり、秋らしい季節になってきました。今日で前期が終了し、今年度の学校生活の約半分が終わります。みなさん一人一人が4月からの生活をふり返り、ぜひ自分を見つめ直す日にしてほしいと思います。

さて、始業式の日に「みなさんと先生たちとで力を合わせ、笑顔いっぱいのわくわく附属小学校をつくっていこう」という話をしました。みなさんは、毎日の生活の中で、どんなときにわくわくした気持ちになりましたか。今から、いくつか例を挙げてみますね。

・1年生を迎える会で、1年生の学年の木の名前が発表されたとき。
・校門脇のカラタチの木のところで、アゲハチョウの大きな幼虫を見つけたとき。
・自分が育てているミニトマトが真っ赤になっていたとき。
・算数の学習で、正方形や円などの形探しをしたとき。
・アイディアあふれる英語の自己紹介動画をつくったとき。
・修学旅行先の会津で班別活動をしたとき。
・宿泊学習で班の仲間とつくったごちそうを食べたとき。
・NHK合唱コンクールでステージの上に立ったとき。
・みのりスポーツフェスティバルの学年種目で勝負したとき。

これらの他にも、わくわくした瞬間はもっとたくさんあったことでしょう。うれしい気持ち、楽しい気持ち、どきどきした気持ち…、こういった「心が動く瞬間」は、自分が成長するための大きなエネルギーになります。自分の中にある「わくわくスイッチ」が入ると、夢中になって取り組みたくなる人も多くいるはずです。また、わくわくを感じたことは脳に記憶されやすく、楽しみながら学んだことほどいつまでも記憶されます。
 このことから考えると、前期をふり返ったときにみなさん一人一人の頭に浮かぶ思い出には、「うれしい」「楽しい」「どきどき」といった何かしらのわくわくした瞬間があったはずです。学習においても、わくわくして楽しいと感じた内容ほどよく覚えているはずです。

その一方で、いつも、どんなときもわくわくした気持ちでいる人はいませんよね。授業中でも、あるとき、ふとわくわくを感じる瞬間がでてくるのではないでしょうか。そういう気持ちがわかる人は、きっと先生や友達の話をよく聞いて、前向きに学習に取り組んできた人だと思うのです。もし、「嫌だな」「面倒くさいな」「つまらないな」「やりたくないな」という気持ちでずっと学習していたら、わくわくの神様は降りてこないはずです。
 つまり、他の人に頼ったり任せたりしてわくわくするのを待っているだけでは、わくわくの神様は降りてこないのです。自分でやる気スイッチを入れて「よし、やるぞ」という気持ちで取り組んだ人には、いつの間にか「うれしい」「楽しい」「どきどき」というわくわくした瞬間がやってくるのです。今年のみのり班の大テーマ「チャレンジ」という言葉が入っていますが、後期も自分からやる気スイッチを入れ、チャレンジしながらわくわくを楽しんでいきましょう。

それでは、後期の始業式で、また全員元気に会いましょう。