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校長室だより

第62回開校記念式(創立134周年記念式) 校長式辞

(5月18日)

「134年の歴史を踏まえ、附小の子どもとして誇りを持ち、
笑顔あふれる楽しく素敵な学校にしよう。」

千歳山の緑も日に日に美しく輝きを増し、私たちを見守ってくれています。

本日、PTA会長様、同窓会長様をはじめ、多くのご来賓の皆様のご臨席のもと、第62回開校記念式を迎えられますことは、672名の子どもたちと教職員の大きな喜びです。心より厚く御礼申し上げます。

今日は、私たちの学校の誕生日です。附属小学校は、今年で134歳になりました。明治11年、旅籠町に「山形県師範学校 附属小学校」として開校以来、今日まで134年という長い年月が流れました。

その間、昭和26年には、それまで別々に学んでいた山形師範第一附属と第二附属が統合され、十日町に「山形大学教育学部附属小学校」ができました。この年の5月20日を「開校記念日」としてから、今年で62回目を迎えます。当時は、木造の校舎で、現在の松波に新校舎が建てられたのは昭和44年、今から43年も前のことです。その年の5月には、給食センターも開設し、小学校で給食を食べられるようになりました。また、みなさんが毎日遊んでいるグラウンドや築山、中庭のみのり園やひょうたん池などが次々と造られ、今では、まわりを彩る四季の花々と見事に調和し、本校のシンボルとなっています。

この附属小学校には、長い年月とともに、この学校に関わり、温かく見守ってくださった多くの人たちの願いが込められています。それは、本校で学んだ人、本校に先生として勤めた人、自分の子どもがこの学校で学んだ人などです。開校以来、一万五千名を越える卒業生が巣立っていますが、山形県内にとどまらず、広く日本中で活躍されています。

全ての人が、附属小をとても大切に思い、附属小で学べたこと、一緒に過ごした仲間とともに成長できたことを誇りに思っていることを強く感じます。そして、これからも、附属小の子どもが「しっかり学び、豊かな心をそだて、健やかな体をつくり、社会の役に立つ大人になる」ことを願って、見守り、支えてくださっているのです。

私たちは、この願いをしっかりと受け止めて、感謝の気持ちを持ちながら、今、私たちのなすべきことを考え、実行していかなければなりません。それは、ほんとうの意味での「生きる力」を身に付けた人間になるということです。

校歌の歌詞に「希望に燃えて すくすく伸びる」「嵐に負けず たゆまず学ぶ」「足並そろえ 未来を開く」とあります。この言葉が意味するように「創造力を豊かにし」「困難を乗り越え」「附小の子どもとして誇りを持ち」日々「学び続ける」子ども。つまり、どんなことも自分のこととして考えられる本当の賢さを身に付けた子どもをめざして努力しましょう。

今年の私たちの学校のテーマは、「笑顔」「自分から明るい挨拶をし、楽しく素敵な附属小にしよう」です。「笑顔」と「自分から明るい挨拶」この二つのことは、簡単なようで、実は難しいことです。人はだれでも、笑顔になれないときがあるでしょう。そういう時は、自分で笑顔をつくる努力が必要です。また、進んで明るい挨拶とは、自分から先に、明るい表情で挨拶ができるということです。これも、自分で意識しなければできません。

この二つのことが、みんな自然にできるようになったら、その時はきっと「楽しく素敵な附属小」になると思います。今年一年、6年生のすぐり学年のステキな笑顔のリードで、仲間と明るいあいさつを交わし、様々な活動をする中で、相手を思いやる 温かい繋がりをたくさんつくっていきましょう。

最後に、本日ご臨席をいただきましたご来賓の皆様には、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。本日は、誠にありがとうございました。