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校長室だより

「いのちは、自分のもっている時間」

6月の校長講話より(6月26日)

今日は、「いのち」と「時間」のお話をします。

6/10の日曜日は、「時の記念日」でした。時間の大切さを確認し、時刻を守るようにと1920年に制定されました。遡ると、671年、今から1340年ほど前になりますが、天智天皇のときに水時計を置き、時刻制度を定めた日を記念してつくられたのだそうです。

時間は、「一日24時間」誰にでも平等に与えられています。その時間をどう使うかは、私たち一人ひとりに任せられています。今、こうして話している間も時間はどんどん過ぎていき、元に戻ることはありません。「時は金なり」という言葉があります。英語で「time is money」。大切に使いたいですね。

さて、みなさんは「いのち」を持っていますか?いのちはどこにあると思いますか?心臓のあたりを押さえている人がいますね。心臓は、酸素や血液を脳や体全体に送り出すポンプの働きをするものです。ですから、いのちとは言えません。いのちは、目に見えない、手で触れないけれど、みんな持っています。周りにある空気も目に見えません。でも、空気がなければ生きていけません。いのちも空気も大切なものは目に見えないのです。東京の聖路加国際病院の日野原重明先生は、今年100歳になられました。本校にも3年前においでになり、いのちのお話をしてくださいました。先生は「いのちは自分のもっている時間」と言っています。「いのちは時間」。時間をずうっと重ねていくと寿命ということになります。
さあ、皆さんは、毎日、自分の時間をどのように使っていますか?朝起きてから寝るまでの間、ご飯を食べて、学校に来て、勉強して、遊んで、家に帰って、おやつを食べて、お風呂に入って夕飯を食べて寝る。どれも自分のために使っていますね。では、みなさんの家族はどうでしょう。あなたたちのために、お仕事に行ったり、ご飯を作ってくれたり、洗濯をしてくれたり、スポ少や習い事の送り迎えをしてくれたり・・・自分のために使っている時間は、ほとんどないといっていいでしょう。皆さんの中にも、家族のために自分のできることをやったり、お手伝いをしたりしている人は、自分の時間を人のために使っていると言えます。また、みのり班活動などで低学年の子と遊んであげたりすることもそうです。
今日から、自分の時間を人のために使うことに、ちょっとチャレンジしてみませんか?「時間を大事にすることは、いのちを大事にすること」。目に見えない時間といのち、どちらも大切にして生活していきましょう。