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校長室だより

体験学習で成長した子どもたち

7月の校長講話より(7月20日)

夏休みを前にして、各学年の体験学習をふり返り、子どもたちの成長した姿を確認しました。

1年生は、入学して以来、歩いたりバスに乗ったりしながら、自分の力で毎日学校に来ることができたことが何よりも大きな成長です。月曜日などたくさん荷物がある日でも、弱音を吐かず元気に「おはよう」の挨拶ができました。また、学習では、たくさんの文字を書けるようになったり読めるようになったりしました。お友達もいっぱいできて、けんかをしたとき仲直りもできるようになりましたね。四季を通して観察している盃山。明日は夏をいっぱい探してきてください。

2年生は、なかよし登山。1年生が「安全に」「楽しく」登れるように、登山の下見をして準備をしました。本番の登山の時は、一人ひとりが自分のペアの1年生をよく気遣い、声をかけたり荷物を持ってあげたりしていました。お陰で、1年生全員が千歳山に登ることができました。 生き物博士がいっぱいいる2年生。この前、ザリガニを世話していたHさんが「ザリガニをいっぱい飼って、1年生に遊ばせてやりたいな」と言っていました。いつも1年生と仲良く遊んであげたいという気持ちが伝わってうれしくなりました。

3年生は、庄内まで出かけての丸一日の学習でした。砂丘メロンを栽培している畑やメロンの選果場を見学したり、加茂水族館でクラゲの研究のお話を聞いたりと、今回の学習ではたくさんの「すごい」「おもしろい」を発見してきたと聞いています。98人という大勢で行動するのですから、見学のルールやマナー、自分たちで時間を意識して班行動することの大切さを学んだ庄内旅行になったと思います。

4年生は、少年自然の家での1泊2日の宿泊学習。班で知恵を出し合いながら挑戦したプロジェクトアドベンチャー、野外炊飯で初めてのカレーつくり。2日目の追跡ハイキングは、暑さに負けず、時間を考えながら取り組みました。昨年と大きく変わった姿の一つに、落し物が減ったことがあると聞きました。自分の持ち物の準備を自分で行ったから、持ち物の管理がきちんとできるようになったのだと思います。一人ひとりが「なりたい自分」をもち、「自分たちでより良い暮らしをつくる」ことをめざして取り組んだ成果です。

5年生は、少年自然の家での2泊3日の宿泊学習でした。昨年うまくいかなかったところを課題として、テント設営やカレーづくりに挑戦しました。どの班も班の仲間と意見を出し合い、助け合いながら、とてもおいしいカレーができました。2日目は雨が降って計画の変更もありましたが、3日間くるみ学年のみんなが元気に活動することができたのは、一人ひとりが「自分ができることをたくさん見つけて進んで取り組む」というめあてを具体的に実践した成果です。

6年生は、東京・横浜方面への2泊3日の修学旅行。上野公園での班行動。国会議事堂、JAL機体整備工場での研修。水上バスから眺めたスカイツリー、見事な舞台演出に引き込まれた「ライオンキング」。そして、素敵なホテルと旅館での宿泊。どれも中身の濃い研修の連続でした。「道路を広がって歩かない」「5分前行動」など時間とマナーを常に意識しながら、互いに声をかけあい、自分たちで判断し行動できるようになった3日間でした。

チャレンジの夏休みに!


頑張ってできるようになったことは自分をほめて自信にしましょう。まだまだ足りないと思うところは課題として、これからもしっかり向き合って努力をしましょう。自分の足りないところがわかる人は、これからも伸びる人です。

いよいよ、24日から29日間の夏休みに入ります。夏休みは成長のチャンス。長い休みだからこそできること、例えば、手伝いを含めた家族との触れ合いや読書、運動や研究など、めあてを決めてチャレンジしてみましょう。また、27日からはロンドンでオリンピックも開催されます。日本選手の活躍に期待しながら応援したいですね。休み明け、真っ黒に日焼けしてたくましく成長した皆さんに会うのが楽しみです。