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校長室だより

進級の喜びが意欲に 意欲が大きな成長に!

前期終業式での校長あいさつより(平成25年10月4日)坂本澄子

金木犀が香るさわやかな季節になりました。本日はお忙しい中、前期教育懇談会においでいただき誠にありがとうございました。

この半年、子どもたちは「よりよい自分への更新」をめざして意欲的に取り組んできました。その意欲が成長につながったと実感しています。ご家庭でも、お子さんができるようになったことなどを話題にしながら、成長を確認していただけると、子どもの意欲はさらに増していくと確信します。

4月の始業式で、校長先生が皆さんにお話した二つのことからふり返ってみました。一つめは、「さわやかな挨拶が響き合う学校にする」ということです。挨拶は、まだ100%とは言えません。私の大好きな『ありがとう』(荘司武)と言う詩があります。『ありがとう、ありがとう、言えばとってもいい気持ち。言われりゃもっといい気持ち、ありがとう、ありがとう』。挨拶はこの「ありがとう」と同じで「言えばとってもいい気持ち。言われりゃもっといい気持ち」になります。今日からまた、「おはよう」「こんにちは」「さようなら」の挨拶を明るく交わし、みんなで気持ちのいいくらしをつくっていきましょう。

二つめは、「いろいろな人との関わりを大事にする」ということです。 皆さんは、勉強や運動、体験活動やみのり班活動などで、友だちや班の仲間と関わりながら、目標の実現に向けて意欲的に頑張ってきました。その意欲が皆さんを大きく成長させたと実感しています。今日は、関わりを通して成長した各学年の具体的な姿をお話します。

つつじ学年の皆さん、毎日自分で登下校ができるようになり、たくましくなりました。挨拶も元気よく上手にできます。できるようになったことが増えましたね。初めてのみのりSFでは、班のお兄さんやお姉さんの動きをしっかり見て励ましてもらいながら、最後まで取り組む粘り強さが見られました。がんばることの気持ちよさに気づいたつつじ学年の皆さん、これからも一歩ずつ力を発揮して、お兄さんお姉さんのようにレベルアップしていきましょう。

オリーブ学年は、クラスを超えて元気いっぱいに遊ぶ姿が印象的です。新しい友だちや先生と積極的に関わり、よりよい学級・学年のつながりができました。事前の準備に心を配った「なかよし登山」はあいにくの雨降りでしたが、自分のことよりも1年生のことを考えてやさしく声がけする姿がたくさん見られたと聞いています。自分で選んで育てた植物も、毎日足を運んで収穫しました。とてもたのもしい2年生になってきたと思います。

やえざくら学年、低学年棟から3Fの教室に移り、新しい友だちとの仲間づくりを積極的にやってきました。進級の喜びが意欲となり、休み時間のサッカーや鬼ごっこ、一輪車などの遊びやアゲハの幼虫の飼育など、活動の広がりとなって現れています。その意欲は日々の学習や生活にもつながり、庄内方面への体験学習では、加茂水族館やメロン選果場の見学を通して、班で時間を守って行動することの大切さを学びました。意欲を持ち続けてほしいです。

ゆず学年は、各クラスに新しい仲間を迎え、今まで以上にお互いのつながりを深めてよりよい学級学年づくりに力を注ぎました。上学年としての意識が芽生え、みのり班活動での下学年への言葉かけや気遣いにも現れています。宿泊学習では、大雨の中で4回も炊飯活動に挑戦し、回を重ねるごとに、火おこし、ご飯の炊き方、鍋の洗い方、かまどの掃除の仕方等の腕を磨き、協力することの大切さや日常の生活では体験できない技を身につけました。たくましさを感じています。

ほおのき学年、新しいクラスで、新しい仲間や先生と、高学年としての自覚をもちながら、よりよい自分をめざして努力しました。特に宿泊学習では、協力することや自分から進んで動くことなどを目標にし、三日間で計画したすべての活動を実施することができたのは大きな自信と成長につながりました。みのり班活動やしごとでは、 6年生の背中を見て自分のやるべきことを考えて行動する姿が見られます。常に、6年生を支え、下学年の手本となって動くことができるのは、既にこの学校のリーダーとしての動きだと嬉しく思っています

くるみ学年、入学式や公開研究会など大事な学校行事の準備では、一人ひとりが仕事のやり方を考え、丁寧に一所懸命働くその姿は学校のリーダーとして頼もしさを感じています。それが日常の姿であり、特別なことでないところもくるみ学年のよさです。みのり班活動やしごとなどでも、常に課題意識を持ち、その役目をしっかり果たそうと努力しました。それが、みのりSFで「本気で向かう姿」として私たちに感動を与えてくれました。これからも、皆さんが人と人とをつないで、「附属小スマイル」があふれる学校になるようにリードしてほしいと願っています。