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校長室だより

夢を目標に変えて

後期始業式での校長あいさつより(平成25年10月8日)坂本澄子

前期終業式の後に、合唱部と弦楽部の発表がありました。合唱部は8月のNHK合唱コンクールで銀賞に輝いた「ふるさと」と「ふきの葉の下の小人たち」の2曲を、弦楽部は映画パイレーツオブカリビアンから「彼こそが海賊」と朝ドラ「あまちゃん」のテーマソングを演奏しました。日々の練習で歌い込んだ高 音の美しさと「あまちゃん」の軽快なリズムが、演奏する人と聴く人の気持ちを一つにつないで、 とても心地のよいひと時でした。

本日より後期が始まり、子どもたちも気持ちを新たにして始業式に臨んでいました。今の意欲を 大事にし、夢や目標に向かってさらに自分を高めていけるよう指導していきますので、これまで同様、温かいご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

今日は、後期の学習が始まる日です。後期は、前期で付けた力をもとに自分をさらにステップアップさせる時です。ステップアップするには、目標を持つことです。「こうなりたいと思う自分になる」ために努力をし、日々の学習や生活を積み重ねていってほしいと思います。特に考えてほしいのは、次の2つのことです。

一つは、「さわやかな挨拶が響き合う学校にする」ことです。前期の振り返りの発表で、6年の五十嵐あいさんが、「挨拶100%」に取り組む意気込みを話してくれました。やると決めたなら99%ではだめです。全員ができたと言える100%でなければ・・・一人ひとりが「言えばとってもいい気持ち、言われりゃもっといい気持ち」を実感できるように、先生や友だちはもちろん、誰にでも気持ちのよい挨拶ができるように意識して生活していきましょう。

二つ目は、「夢を持ち、その実現に向けて目標を設定し努力する」ということです。みなさんは、今、夢を持っていますか?大きな夢、小さな夢、実現が難しそうな夢など・・・夢は変わってもいいのです。持ち続けることが大切です。

今年の5月に、冒険家の三浦雄一郎さんが80歳にして、3度目のエベレスト登頂に成功したのは皆さんも記憶に新しいことと思います。三浦さんは、70歳と75歳の時にも2回の登頂を成功させました。皆さん、80歳という年齢を想像してみてください。この年齢に加えて、大きな骨折や心臓の持病がありながら、標高8848メートルに挑戦し続けたのです。想像できないほどすごいことですね。苦しみながらも夢を抱き続けてきた三浦さんは、「目標があれば、老いは感じない」と言っています。しかし、この成功の影には、家族やスタッフの支えと、なによりも本人の日々のたゆまぬトレーニングがありました。ちなみに、両足首に5キロの重りを付け、2キロのリュックを背負って、毎日町を歩いたそうです。三浦さんの考えの根底にあるのは「諦めずに、ずっとずっと続けていけば、夢は叶う」ということです。次は「85歳でヒマラヤをスキーで滑りたい」と語っています。

話は変わりますが、2020年には東京でオリンピックが開催されることになりました。今いろんなスポーツに取り組んでいる皆さんにも、大きなチャンスが巡ってきました。オリンピック出場も夢ではないのですから・・・

まず、自分の夢は何かを確かめましょう。もし、まだ決まっていなかったら、夢を持つことから始めましょう。そして、夢を目標にして、その実現にむけて努力を続けましょう。夢の力を借りて、常に前へと進んでいくのです。その取り組みや努力は、きっと「こうなりたいと思う自分」に近づけてくれるはずです。

さあ、後期は、6年生の修学旅行や4年生の市民合同音楽祭への出場、「みのり登山」や「6年生を送る集会」など様々な活動があります。学級・学年やみのり班での関わりをより一層深めながら、自分の夢の実現に向けて努力していってほしいです。