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校長室だより

平成26年度 卒業式 校長式辞

平成27年3月19日 校長 日伸哉

春の訪れを感じさせる 今日のよき日に、PTA会長 黒澤博志(くろさわ ひろし)様、同窓会会長 金山宏一郎(かねやま こういちろう)様をはじめ、多くのご来賓の皆様のご臨席をいただき、平成26年度 卒業証書授与式を、このように晴れやかで、しかも盛大に挙行できますこと、誠にありがたく、まずもって、深く感謝申し上げます。

さて、卒業証書を手にした「ほおのき学年」125名の皆さん、ご卒業、本当におめでとうございます。

一人ひとりに卒業証書を渡しながら、過ぎ去った日が思い出され、何か胸が熱くなりました。卒業証書は、皆さんの6年間にわたる「努力の結晶」です。同時に、家族の方々の皆さんに対する「愛情の結晶」です。そして、かけがえのない一人ひとりの「6年間の成長の証」です。

私は、1年間、皆さんと先生方が、「挑戦」「仲間」「感謝」を合言葉にし、頑張ってきた姿を見てきました。皆さんは、何でも自主的にやろうという意欲に満ちあふれた「元気でやさしい子どもたち」でした。そして、一つひとつの大切な山を登り、たくさんの成長の足跡を残してくれました。「1年生のゆきやなぎ学年を迎える集会」では、一人ひとりが役割を持ち、それぞれの仕事をしっかり成し遂げた姿は、最高学年になったばかりでしたが、とても頼もしく思えたのを覚えています。また、陸上記録会や水泳記録会、プール納会での自己への挑戦。チームで頑張った各種リレー。水泳では県大会、陸上では全国大会への出場を果たしました。また、合唱部や弦楽部での活躍。共にすばらしい歌声や演奏で、素敵なハーモニーを響かせてくれました。みのり班活動では、「明るい笑顔とあいさつで、心の糸をつなげ、太くしよう」の大テーマを掲げ、班長として、また班員のお手本としてリードしてくれましたし、みのりSFでの長縄跳びは、心の糸が太くなった瞬間でした。そして、ほおのき学年の仲間との「絆」がより一層深まった修学旅行。仲間と見たスカイツリーからの夜景は一生忘れられないのではないでしょうか。

たくさんの活動の中で、一人ひとりが最大限の「挑戦」をし、みのりの「仲間」を大切にしながら、まわりへの「感謝」の気持ちを持ち続けてきた「ほおのき学年」の皆さん、今の自分に「自信」と「誇り」を持ち、附属小学校の卒業生として、これからも「夢や目標」に向かって大きくはばたいてほしいと思います。

保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。 小学校生活6年間。そのなかに、語り尽くせぬ多くの喜びと、多くのご心配ご苦労があったことと思います。今、このように立派にたくましく成長した我が子の姿を目の前にして、感慨もひとしおのことと存じます。小さいからだに制服姿が頼もしく見えた6年前の入学式。また、不安を胸に校門をくぐった2年時や4年時の転編入学。あの日から、子どもたちを温かく励まし、見守り、育てられた月日を思うとき、胸にこみ上げてくるものがあります。本日、ここに義務教育の第一段階を終えられたことに、あらためてお祝い申し上げます。そして、この大事な初等教育の過程で、皆様と共に子育ての一翼を担えましたこと、心より誇りに思います。

同時に、卒業生一人ひとりが、自分の「夢や目標」に向かって大成されるよう、そして、山形の未来を、日本の未来をひらく人材へと成長されるよう、教職員一同願っております。

これから、中学校という新しい環境で、また、様々な困難に出会い、迷ったりくじけそうになったりすることがあると思います。どうぞ、これまで以上に、温かく子どもたちを見守り、支え、励ましていただきたいと思います。

卒業生の皆さん、いよいよお別れのときです。

卒業は、おわりではなく、はじまりです。今日から始まる人生は、果てしなく遠い旅であることは、言うまでもありません。この果てしない旅へのはなむけに、私の好きな詩を、贈ります。

赤い花は 赤く
白い花は 白く
自分の個性を生かして 力いっぱい 自分のために咲けばいいのです

赤い花は 赤く
白い花は 白く
お互いのよさを認め合い 心やさしく ひとのためにも咲けばいいのです

自分のことだけ考え
他人の迷惑をも思わず
善悪の判断のないまま咲いた花は
どんなに大きく美しくても
人生の実をつけることはないでしょう

赤い花は 赤く
白い花は 白く
それぞれが助けあい 励まし合い
謙虚に 誠実に 世のため咲けばもっといいのです
もっと 輝くのです

卒業生の皆さんの ますますの活躍を期待しています。

最後になりますが、本日ご臨席をいただきましたご来賓の皆様はじめ、保護者の皆様には、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

平成27年3月19日
山形大学附属小学校長 日伸哉