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校長室だより

平成27年度 9月全校朝会
校長講話(読み聞かせ)

平成27年9月2日 校長 日伸哉

おはようございます。素敵な歌声、そして、代表の会田くんの後に続いて「さわやかで元気なあいさつ」ができましたね。清々しい気持ちで一杯です。演台の朝顔もきれいですね。1年生が育ててくれた朝顔です。

夏休みが明け、「みのりスポーツフェスティバル」に向けて懸命に取り組んでいますね。まさに「スポーツの秋!」です。秋と言えばもう一つ、「読書の秋」がありますね。今日は、読書にちなんで、みなさんに、「読み聞かせ」をしたいと思います。
 作品は、『第十九回ひろすけ童話賞』に輝いた作品です。

それでは、読み聞かせのはじまり、はじまり〜。

かえるのじいさまと あめんぼおはな
           作:深山さくら 絵:松成真理子

「いい みずかげん じゃのう」
たんぼのなかで かえるのじいさまは めをほそめ、
うんうんと まんぞくそうに うなずいておる。
かおのうえ はんぶんと、おしりを みずからだして、
ぷっかりと ういておった。

よあけまえの あたりは ・・・・・
・・・・・
・・・・・



ポツポツと あめが おちてきた。

あっちにも こっちにも みずのわっかが できて、
まるで たんぼに あめのはなが さいたようじゃった。

                      (おわり)

みなさん、いかがでしたか。
 感想を心の中でつぶやいてみてください。

いろんな感じ方がありますね。みんなちがって、みんなすばらしいと思います。今日は時間がないので、メモなど書いて、校長室を訪れてみてください。また、この絵本は、図書室に数冊ありますので、じっくり読んでみてくださいね。
 ところで、この「作:深山さくら」さんは、実は、校長先生のお姉さんなんですよ。

 (えーっ!)

東京に住んでいて、こういう絵本のもとになる童話を創作しています。みなさんの中にも、物語を作ったり、絵本を作ったりしたいと思っている人がいると思います。
 読書の秋ですから、どんどん本を読むと同時に、いろんなお話もたくさん創作してほしいと思っています。では、今日の朝会のお話を終わります。

<動画>

 

◆校長室に寄せられたたくさんの感想の中から◆

  • ドキドキしながらきいたよ。すこし、なみだがでてきたよ。
  • おはなが、かえるのじいさまに食べられなくてよかったあ。
  • こうちょうせんせい、おもしろかったよ。
  • 先生、あのね。今日、校長先生のよみ聞かせがありました。かえるのじいさまのちょっとわるいところがありました。そこは、うそをしているところです。たぶん、にがかったと言うと、もっとかなしむと思ったのかもしれません。校長先生のおねえさんがつくったなんてびっくりしました。
  • 校長先生の声が、かえるのじいさまにぴったりだったよ。
  • あめんぼおはながないて、かわいそうでした。うそをつくのは、わるいことですが、じいさまは、たぶんよくかんがえて言ったと思います。
  • 校長先生が読むのがすごくじょうずで、すごくたのしかったです。そして、いみもすごくわかりました。むちゅうで聞けて、うれしかったです。校長先生も、このお話がすきだと思います。今日のとしょの時間に、そのおはなしを見てみます。わたしは、今日から、ふつうのようにたべているものを、ちゃんと「いのち」というものがあることを思ってたべたいです。
  • 今日、ぜん校ちょうかいで、校ちょう先生がよみ聞かせをしてくれました。「かえるのじいさまとあめんぼおはな」です。あめんぼおはなのおかあさんとおとうさんが「かわいそうだな」と思いました。わけは、かえるのじいさまからくわれちゃったからです。
  • かえるのじいさまが、いつもは食べていないアメンボを食べてしまいました。意味もなく食べてしまったアメンボ夫婦のむすめおはなと出会って、じいさまは、こうかいと反せいをします。おはなを食べずにがまんしたじいさまは、少しはえらいと思います。
  • じいさまの最初の気持ちと後の気持ちがちがいました。最初のじいさまを後悔しているのだと思いました。あめんぼ夫婦のむすめおはなは、とうさんとかあさんに会いたい気持ちが強くて、じいさまに食われてもいいという気持ちで口の中に行く勇気がすごいと思いました。私も、おはなのように勇気を持ちながら生活していきたいと思います。
  • 子どもたちの心が動く場面がたくさんありました。素敵な時間をありがとうございました。私も、教室で読み聞かせをしていきたいと思いました。(教育実習生)
  • いのち、そしてつながりの中で生きる。水田というのは「いのちのゆりかご」と言われることもあります。昔の水田には、鮒、どじょう、かえる、めだか、それらを食べにくる捕食動物である鳥など、多くの生き物が生息し、いのちの連鎖の場そのものであったと言われています。今で言うビオトープのような場が昔の子どもの身近にあって、そこで子どもたちは多くの仲間と様々なことを学んでいたのではないか・・・そして、生き物や人とつながる遊びの中で「うそ」の悪さだけではなく、よさを感じる場もあったのではないか、などと考えさせられた内容でした。(教員)