写真

校長室だより

後期がんばりたいこと

 

すずしい風がふきはじめ、秋らしいきせつになってきました。3年生になって半年がすぎ、いよいよ後期が始まります。
 ぼくたち3年生は「自こけっ定・自力かいけつ」と、「思いをきき合う」ことをめあてとし、とりくんでいます。前期の自分をふり返ると、「自力かいけつ」ということでは、友だちとけんかになりそうになった時に、自分のいいたいことだけを言わず、自分たちで何がわるかったのかをふり返って話し合うことができるようになりました。「思いをきき合う」ということでは、話している人を見るだけではなく、何を話そうとしているのかを考えて聞くことができるようになってきました。こうきは、それが、あたりまえにいつもできるようにしたいです。

このようにせいちょうしたところもありますが、まだまだたりない所もあります。1つは、学きゅう目ひょうでもある、何事もていねいにとりくむことです。じゅぎょう中など、しせいを正しくして字をていねいに書くことができない時があります。字がきれいだとノートを読みかえした時に分かりやすいので、べん強で何を学んだかがはっきりします。こうきはノートをていねいに書くことをこころがけたいです。しせいもくずれてしまうことが多かったので、そこも気をつけていきたいです。

2つ目は、学習のすすめ方です。話し合いの場面で考えをまとめる時に、うまくまとめられないことがあります。どうしてそうなるのかを考えてみました。みんなの意見がばらばらで、それはいい、これはわるい、と分けているからだと分かりました。みんなの話をせいりするには、にている所やつけたす所などを話していくことが大切だと思います。すこしむずかしいかもしれないけど、思いをきき合っていくと、みんなの話がまとまると思うので、ぜひやっていきたいです。

こうきは、たいけん学習や、フェスティバルなど、友だちときょう力しなければやりとげられない学習がたくさんあります。きょう力とはかんたんなことではないけれど、力や心を合わせてのりこえた時に、たっせいかんをあじわえると思います。こうきも、ななかまど学年のなかまと力を合わせてせいちょうしていきたいと思います。

後期になりたい自分

 

とつぜんですが、みなさんは、102日というのは、短いと思いますか。それとも、長いと思いますか。私は、短いと思います。102日というのは、後期の日数のことです。
 私が102日というのを短いと思っている理由は、小学校ですごす時間が残り102日だと思うと、さびしいなあと思うからです。
 これは、6年生ゆきやなぎ学年のみなさんには分かると思います。さびしいと思うと、一日一日を大事にすごそうと考えます。その一日には、みのり登山があります。私が班長の1年2組5班は、はじめ、そうじをしているか分からないくらいでした。だから、みのり班で集まるときドキドキしていました。みんなもドキドキしていたと思います。

しかし、みんなが少しずつかわって、まるで、けしゴムのかすがまとまっていくように、みんなの心が一つになっていきました。それが、目にみえる形になったのは、みのりSFのみのり班対抗ながなわとびでした。ターナーをだれにするか、とぶ人の順番をどうするかをみのり班全員で考え、全体の2位、229回をとぶことができました。私はとてもとてもうれしかったです。
これは、みんながSFへの熱い思いがあったからこそのものだと考えています。この熱い思いがあった仲間と別れる時がくるのは、とてもさびしいです。

私は、この文章をかいている時、短いと思っている理由は一つ、「さびしい」しかないのではないかと考えました。それにしても、もっと理由がありそうだと思いました。クラスのみなさんにきいてみました。
すると、「学校に行くのが楽しいから」や、「自分が成長したから」と次々に答えてもらいました。私は、学校に行くのが楽しいからさびしいと感じる。そして、短いと思うと考えました。理由はたくさんありました。自分一人で考えるだけではなく、他の人の話をきくのもよいと思いました。
 そして私は、小学校生活の残された102日で、しんのあるやわらかい人間になりたいです。しんのあるやわらかい人間というのは、例えていうと、玉こんにゃくです。玉こんにゃくというのは、まるいこんにゃくのまん中に竹ぐしがささっています。竹ぐしは、まわりにながされない柱です。こんにゃくを食べたって竹ぐしはのこります。私は、まわりにながされすぎず、しんのある人間になりたいです。みのり班のみんなは、私のことをこわいと思っていると思います。特に、とわ君、こわいでしょ。
とわ君がそうじをするようになったように、私も、もっとやさしい人間になります。そのために、いつも仲よく話している、りおんさんだけではなく、話をしたことのない人にも気軽に話しかけてみようと思います。私が声をかける時があると思いますが、仲よくしてください。

10月にあるみのり登山は、6年生にとって最後のみのり登山です。6年生ゆきやなぎ学年は、みのり班のみんなが安全で楽しめるように、はりきって考えています。この気合十分で考えているみのり登山、10月18日(金)は、みなさん、元気に学校にきてくだい。そして、みんなで最高のみのり登山をつくりあげていきたいです。
最後に、みのり班の班長として、ゆきやなぎ学年は、大変だったことや、班長になってよかったということを5年生ゆずりは学年のみなさんにしっかり引きついでいきたいと思います。
みのり班は、附属小の宝です。この宝をみがいて引きついでいきます。今日の自分より、明日の自分を目指して、今までのからをやぶる、もっとやさしい人間へ向かっていきます。先生方、みなさん、これからもよろしくお願いします。

令和元年度 後期始業式

令和元年10月7日 校長 樋口潤一

みなさん、おはようございます。
 今日から、令和元年度 附属小学校の後期がスタートします。

前期の終業式でも、そして始業式でも、弦楽部のみなさんの素晴らしい演奏で、校歌を歌うことができました。弦楽部のみなさんにとっては、これまで積み重ねてきた練習の成果を発揮する一つの舞台で、演奏をしながらますます上手になっていく姿を見て、とても頼もしく思いました。これからも、美しい音色とハーモニーを、私たちにたくさん聞かせてください。

さて、今日は、後期の始業式にあたって、私自身が、そしてみなさんとともに、さらに成長していくための「めあて」について、お話したいと思います。

みなさんは、前期の終業式で、まさよし君がお話してくれたことを覚えていますか。私は、そのお話の中で、特に心に残った言葉があります。それは、「ぼくは、後期にたくさんの『言葉のおくりもの』をしたいけれど、そのためにまず、自分がしっかりしたいと思います。」という言葉です。

私たちは、つい、周りの人に、「もっとしっかりしてください」とか、「ここを直してほしい」などと、言ってしまいますね。それも時には大切ですが、もっと大切なことは、「自分はどうなのか」と見つめ直すことなのだと、真祥君が教えてくれました。そこで、私は、こんな言葉を胸に刻んで、努力していきたいと思います。

それは、

「かわるのは、自分」「かわるのは、今」という言葉です。

人を変えようとする前に、「かわるのは、自分」。自分が変わるためには、かっこ悪い自分、弱い自分も含めて、しっかりと見つめ直して、よりよい自分になるために、努力していかなければなりません。それはとても勇気と根気がいることですが、だからこそ挑戦していきたいと思います。

そして、私たちは、やらなければいけないことなのに、「めんどうくさいなあ」とか「いやだなあ」と感じて、「後でやろう」と思ってしまいます。でも、めんどうなことやいやなことは、後になればなるほど、もっとめんどうで、もっといやなことになって、つい、やらないでしまったりします。

そんな自分の弱い心が見えた時、「かわるのは、今」と自分に声をかけ、励ましていきたいと思います。

「かわるのは、自分」「かわるのは、今」と、自分に声をかけ、励まして、よりよい自分に向かって歩み続けていると、同じようにがんばっている仲間がいることに気づくでしょう。そして、「一緒にがんばろうね!」と励まし合うことができるでしょう。私も、みなさんも、そんな仲間でありたいと思っています。

私の話のあと、たいようさん、きほさんが、代表で「後期のめあて」を発表してくれます。その仲間のお話も、楽しみにして聞きたいと思います。

「かわるのは、自分」「かわるのは、今」

この言葉を胸に、昨日よりも今日、今日よりも明日と、よりよい自分に向かって、励まし合いながら歩み続けていく、そんな仲間になってくれますか。

ありがとう!

日本には、1年を24に分けて季節の言葉で表した、二十四節気(にじゅうしせっき)があります。明日10月8日は、その二十四節気で「寒露(かんろ」と呼ばれる日になります。いよいよ、寒い季節へと移り変わっていきますね。

今日は、図書かんこ先生が、私の前に「さざんか」を生けてくださいました。
 私たちも、「北国の子」として、寒さの中で美しく咲く「さざんか」のように、たくましく歩み続けていきたいと思います。

私の話を終わります。