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校長室だより

新たに97名が同窓会の仲間に ―同窓会入会式―

令和5年3月2日 校長 林 敏幸

同窓会の入会式を行い、「ななかまど学年」の97名が先輩方の仲間入りをしました。本校は、明治11年に山形県師範学校附属の小学校として開校し、今年度で144周年です。ななかまど学年が同窓会に入会したことで、卒業生は合計16,177名となりました。また、昭和26年に山形大学ができ、大学附属の小学校になってから数えて72年が経っています。その間の卒業生は8,398名、今回の97名が加わり8,495名となりました。
 入会式では、児童を代表して髙橋璃桜さんが次のようにあいさつをしました。

暖かい風に、少しずつ春の気配を感じる頃となりました。本日、山形大学附属小学校同窓会入会式にあたり、同窓会の先輩方、お忙しい中お越し頂きありがとうございます。
 私たちななかまど学年が山形大学附属小学校に入学してから、6年が経ちました。それぞれの6年間で様々な行事や活動がありましたが、6年間変わらず大切にしてきたことは、みのり班活動です。1年生、緊張と不安でいっぱいの私たちに優しく、楽しませてくれたのが、みのり班の仲間でした。2年生や3年生では、1年生をリードする立場になって、協力して活動すること、上級生としての責任を持つことの大切さを学びました。4年生、コロナの影響で様々な活動が難しくなりましたが、日々のみのり班清掃やみのり班活動を大切にして交流を深めました。5年生の冬、みのり班の班長となって、6年生を送る集会や1年生を迎える集会、みのりスポーツフェスティバルやみのり登山など、仲間をリードする立場になり、苦労したこと、上手くいかなかったこともたくさんありました。それでも、みのり班の仲間の笑顔を見たときの喜び、そして達成感は、今でもかけがえのない思い出です。
 私たちはまもなく山形大学附属小学校を卒業します。本日、この同窓会入会式を経て、ななかまど学年97人は、伝統ある山形大学附属小学校同窓会の一員になります。リーダーシップや仲間が楽しむためのアイデア、そして班長としての責任感など、みのり班活動を通して身につけたことを中学校の集団生活で発揮していきたいと思います。私たちの学年の木「ななかまど」の花言葉にあるように、賢明で思慮深く、ななかまどのように熱にも寒さにも負けないその粘り強さを活かし、何事にも粘り強く努力しながら自分らしく頑張っていきたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

山形大学附属小学校 6年 髙橋 璃桜

璃桜さんは、小学校生活を振り返りながら、「7回竈に入れても燃え残る」という「ななかまど」の名前の由来をもとに、粘り強く努力して頑張りたいということを伝えてくれました。

このあと、卒業記念講演として、同窓会の先輩である弁護士の半田稔氏(さらさどうたん学年)が、『法律と裁判の話』という演題でお話しくださいました。サッカーのビデオ判定「VAR」をもとにしたルールの必要性や身近な法律のこと、弁護士の役割について具体的に教えていただきました。また、半田先輩は「子どものときから、法律などについて考えることが好きだった」ということも話してくださいました。「好きなこと」「興味あること」が将来の自分の成長につながるということを、子どもたちは感じ取ったことでしょう。

お忙しいところ、後輩のためにご講演くださいました半田稔様、そして講演会の企画・運営をしてくださいました同窓会長の和田宏司様、幹事長の佐藤利右衞門様に感謝申し上げます。

心がつながる瞬間