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校長室だより

後期始業式

令和5年10月17日 校長 林 敏幸

爽やかな秋空の中、後期がスタートしました。みなさんが元気に後期の始まりを迎えられたこと、とてもうれしく思います。

さて、後期の始まりが今日だとすると、後期の終わりは来年3月の修了式と卒業式です。そのときに、みなさんがどんな姿になって終わるのかがとても大事です。みなさんは、「終わりよければすべてよし」という言葉を聞いたことがありますか?これは「途中でうまくいかないことがあったとしても、最後によい結果であれば問題ない」という意味です。それはどういうことなのか、一つ例を挙げて考えてみましょう。例えば、漢字を書くことが苦手な人は、何度も書き間違えたり、覚えたはずなのに忘れてしまったりすることがあると思います。でも、漢字テストをして結果的によい点数であれば何も問題ないということです。
 でも、テストの結果がよかったから「終わりよければすべてよし」と本当に言えるのでしょうか?もちろん、結果が悪いよりよい方がいいに決まっていますが、たまたまそのとき結果がよかったということだってあるはずです。
 実は、「終わりよければすべてよし」という言葉には、次のような意味もあるのです。それは「最高の終わり方や結果を目指し、準備をしっかりしてベストを尽くす」ということです。先ほどの例で言うと、漢字を書くことが苦手な人は、漢字を書けるように何度も練習したり、覚え方を工夫したりするなど、努力したことでよい結果になるということです。つまり、結果につながるまでの取り組み方がとても大切だということです。約2週間前に実施したみのりスポーツフェスティバルでも、優勝という結果に向かって、どの組もすばらしい準備と取り組みを行いました。そして、優勝という結果以上に、どの組も達成感や満足感、納得といったすばらしい気付きを得たはずです。それこそが、本当の意味での「終わりよければすべてよし」だと思います。

では、来年3月の修了式と卒業式で「終わりよし」とするには、どうすればよいのでしょうか。まずは、自分の最高の終わり方、最高の姿をイメージします。次に、最高のスタートを切ります。そのあと、毎日自分からやる気スイッチを入れ、小さなことにチャレンジしながらわくわくを楽しみ、努力を積み重ねていきます。「終わりよし」にするには、これしかないはずです。

みなさんにとって、来年3月を「終わりよし」とするために、毎日の努力の積み重ねが大切になります。自分の最高の終わり方、最高の姿をイメージして、今日から最高の準備を始めていきましょう。