校長室だより
先輩の話から学ぶ ―同窓会入会式―
令和6年2月29日 校長 林 敏幸
〈校長あいさつより〉
とちのき学年のみなさん、同窓会の入会おめでとうございます。
歴史と伝統あるこの附属小学校は、明治11年に山形県師範学校附属の小学校として開校し、今年が145周年でした。また、昭和26年に山形大学ができ、大学附属の小学校になってから数えて73年がたっています。その間の卒業生は、8,495名、とちのき学年のみなさんが卒業すると8,592名となります。
みなさんは卒業後も「とちのき学年の〇〇さん」と呼ばれたり、先輩や後輩から「学年の木の名前は何だったの」と聞かれたりすることがきっとあります。
この学年の木の始まりは、昭和26年に山形大学の附属学校となったことと大きく関係しています。当時、山形大学の附属小としてスタートしたお祝いに、全学年でイチョウの木を植えたのだそうです。この植樹をきっかけに、その2年後の昭和28年から学年の木として木を植えるようになったと記録が残っています。
では、昭和28年度、最初の学年の木は何の木か知っていますか?日本人が大好きな花と言われている「桜」(そめいよしの)から始まりました。
このあとご講演いただく松澤先輩は「ゆりのき学年」だそうです。
今日、この会を進めてくださっている同窓会の役員さんをはじめとする先輩方も、それぞれの学年の木を象徴として、附属小学校の学校文化の中で育った仲間だといえます。
みなさんも、卒業後は、145年続く附属小学校の応援団の一人として、後輩たちを支えていってください。応援をよろしくお願いします。
最後になりましたが、日頃より本校の教育活動を支えてくださり、また、本日このような会を設けてくださいました同窓会の皆様にお礼を申し上げ、挨拶とさせていただきます。
このあと、卒業記念講演として、同窓会の先輩である医師の松澤克典氏が、『日本と世界の医療の違い』という演題でお話しくださいました。日本と世界の国々の平均寿命を比較しながら、その背景にある医療事情の違いについて、子どもたちにわかりやすくお話ししてくださいました。「将来の夢は『医師』」と話す子どもも多くおり、先輩のお話をきっかけにより憧れを抱いたことでしょう。
お忙しいところ、後輩のためにご講演くださいました松澤克典様、そして講演会の企画・運営をしてくださいました同窓会長の和田宏司様、幹事長の佐藤利右衞門様に感謝申し上げます。