
校長室だより
令和6年度前期終業式式辞
令和6年10月17日 校長 武田 重泰
全校のみなさん、おはようございます。
登校日数合計114日間の前期が今日を以って終了します。今日は、みなさん一人一人がこれまでの学校生活をふり返り、自分を見つめ直す日にしてほしいものです。
さて、4月5日の始業式の日、私はみなさんへ、今年度の学校生活を充実したものするためのキーワード「ドキドキわくわく」について話をしました。この言葉は、「自分の世界や自分の枠組を自分の力でもう一回り広げる」という意味をもち、その後、大テーマにも位置づけられました。
ですから、これから、前期のまとめとして、学年毎の特に際立った「ドキドキわくわく」したことについて一緒にふり返っていきましょう。
まず、第1学年です。ブルーベリー学年のみなさんにとって、この前期は、附属小学校で経験することのすべてが初めてのことでした。特に国語の授業では、ひらがな・カタカナ・漢字の学習から始まり、今では、長い文章をも書くことができるようになっています。一つ一つの経験を重ねる度に、自分を一回りずつ成長させてきたブルーベリー学年のみなさんでした。
次は、第2学年です。カルミア学年のみなさんは、たくさんの生き物とのふれあいを大切にしてきました。とうもろこしやミニトマトなどの野菜を苗から育て、それらを収穫したときのみなさんの笑顔、満足感いっぱいで素敵でしたね。その他にも、馬ややぎとのふれあい、昆虫の世話などを通して、自分と生き物とのつながりから、生命の神秘さや尊さを学ぶことができたカルミア学年のみなさんでした。
次は、第3学年です。あおだも学年のみなさんは、新しいことへの出会いを大切にしてきました。社会や理科・外国語・総合など新しく始まった授業に臨む姿は、学ぶ意欲にあふれていました。スーパーやコンビニを見学した際には、価格の決まり方やお店の方の苦労や働きがいについて質問するなど、大事なことに興味関心をもち追究するあおだも学年のみなさんでした。
続いて、第4学年です。れんぎょう学年のみなさんは、学級の枠を超え学年全体で成長することを大切にしてきました。その姿勢が鮮明に現れたのが、山形市少年自然の家における自然体験学習の機会でした。学年オープンの班毎に、力を合わせ創意工夫のもとカレーライスを作ることができました。そのような活動を通して、どんなときにも誰とでも協力しようとする姿勢が育ったれんぎょう学年でした。
続いて、第5学年です。なつつばき学年のみなさんは、これまで先輩をあこがれてきましたが、いよいよこれからは、自分たちがあこがれられる存在になりたいとの思いや願いをもつようになりました。これは、逆の立場になるということを意味し、強い決意をもったということになります。人の見えないところで行動ができる存在になろうとするまで成長した、とても頼もしいいなつつばき学年のみなさんでした。
最後は、第6学年です。はなうめ学年のみなさんは、附属小学校のリーダーとして、学校全体に「楽しい!」をあふれさせることに心を砕いてきました。みのり班の班長として、そして、しごと活動の牽引者としての活躍ぶりは、全校生の誰もが認めるところです。函館修学旅行であった地元在住の親子との出会いのエピソードが象徴するように、「仲間」や「他者」の立場に立った適切な判断や行動ができるはなうめ学年のみなさんでした。
以上のように、どの学年でも、つまり、全校のみなさんが、前期114日間の学校生活を通して、自分の世界や自分の枠組を自分の力で広げることに努め、それぞれに自分磨きをしてきたのです。
これらみなさんの取り組みから明確に言えることがあります。それは、まずは、自分で自分の限界を決めず、自分の更なる可能性を信じ、自ら問題解決をしながらチャレンジすること。そうすれば、新たな自分になれるということです。今年度の学校生活は、まだ中間地点を迎えたに過ぎません。前期の取り組みから得た自信と経験をもとに、後期への希望や見通しをもちまた共に歩んでいきましよう。