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校長室だより

平成28年度 後期始業式
校長あいさつ

平成28年10月11日 校長 日伸哉

おはようございます。

今日は、後期のはじまりの日です。まずもって、皆さんが元気に後期の始まりを迎えられたこと、大変うれしく思います。かぜなど引かないように、健康に留意して生活してゆきましょう。

さて、後期が始まる節目の日にあたって、大きく二つのことをお話しします。

一つ目は、「附属小学校四つの誓い」の確認です。

まず、「さわやかで元気なあいさつ」です。
 大切なことは、自分から進んですることです。「あいさつを受けてからあいさつを返す」こともとても大切なことですが、「目上の人には、まず、自分から目を合わせて進んであいさつをする」ことです。朝は「おはようございます」。昼は「こんにちは」。帰りは「さようなら」ですね。後期も、「さわやかで元気なあいさつ」を進んで響かせてゆきましょう。

次に、「お話は、目と耳と心で聴く」ことです。
 「心ここにあらざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず」と言うことわざがあります。心を入れて、目を見て聴く。心の糸をしっかり張る。心の糸を太く太くする。そうすれば、成績はさらに伸びていきます。上辺だけではない「深い学習」になるからです。目と耳と心で聴いて勉強すれば、いろんなことができるようになります。字をしっかり書くことができれば、より一層気持ちを伝えることができるようになります。
 話す内容が深まれば、心と心が繋がります。計算することができるようになれば、深く深く物事を考えていくことができるようになります。自分の頭でしっかり考えることができるようになります。ですから、目と耳と心で聴いて勉強をするのです。しっかり学んで、みんなで幸せで豊かな生活をめざしましょう。

次に、「小さな社会人として地域のお手本になる」ことです。
 私たちは地域社会で暮らしています。助け合って、声かけ合って、気持ちよく生活しようと心がけています。気持ちよく生活しようとすることは、そこに住んでいるみんなの願いです。今生活している地域、今住んでいる地域は、将来「ふるさと」になります。その「ふるさと」を大切にしたい、そう思います。まずは、小さなルールをしっかり守ることから始まります。担任の先生方と迷惑になることや危険なことを確認して、小さな社会人として、地域のお手本になれるようさらに努力していきましょうね。

次に、「一日一善」です。
 「一日に一つ良い行いをし、それを積み上げていこう」ということでしたね。「良い行い」は、たくさんありますね。お手伝いをすることもそうですし、ゴミを拾ってくれることもそうです。毎日、一人一つで593個の良い行いが生まれます。先生方を含めると600を超えます。2日で、1200。3日で1800。4日で2400。(600の倍数を考えればいいわけですね)10日で6000。一ヶ月では18000個ですよ。一年では、21万を超えます。すごい数になりますね。みんなで力を合わせて、毎日、心の花を一つずつ咲かせていきましょう。

では、もう一つ、節目にあたってお話しします。
 まず、詩を読んでみます。

こだまでしょうか (金子みすゞ)
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。

どなたの詩だと思いますか。
 そうです、金子みすゞさんの詩ですね。(一昨年も紹介しましたね)
 「遊ぼう」って誘ってもらえば、「うん、遊ぼう」っていう気持ちになります。でも、「もう遊ばない!」って言われれば、「あっそう、もう遊ばない!」ってなってしまいますね。同じように、「ばか!」って言われれば、「ばか!」って言いたくなってしまいます。でも、「こめんね。」と言われれば、「わたしもごめんね。いいよ、ゆるしてあげるよ。」という気持ちになりますよね。
 それは、「こだまではなく、だれでもだよ」ということです。ここが、とても大事です。私たちは、みんなそう言う心を持っているんですね。
 ですから、「発する一言」が、「口に出す一言」がとても大切になるんですね。
 そのことを端的に表した詩があります。読んでみます。

  『ひとつのことば』
ひとつのことばで けんかして
ひとつのことばで なかなおり

ひとつのことばで 頭が下がり
ひとつのことばで 心が痛む

ひとつのことばで 楽しく笑い
ひとつのことばで 泣かされる

  ひとつのことばは それぞれに
  ひとつの心を持っている

  きれいなことばは きれいな心
  やさしいことばは やさしい心

  ひとつのことばを 大切に
  ひとつのことばを 美しく

皆さんも、そう思いませんか。
 後期も、一つひとつ「口にする言葉」を大切にして、「きれいな言葉」「やさしい言葉」「気持ちのよい言葉」「元気の出る言葉」を意識し、よりよい生活をしてゆきたいと願います。

後期の始まりにあたり、大きく二つのことをお話ししました。教育実習の先生も、お二人お迎えしています。よい出会いをしてほしいと思います。では、充実した後期になるよう、健康に留意しながら、自分をよりよく伸ばしてゆきましょう。お話を終わります。

後期始業式 児童代表のことば
後期の生活に向けて

春から6年生になり、学校の最高学年になりました。前期は、最高学年としてみのり班班長や、朝の会で学校生活の中で気になることを話し合う活動に取り組むことを頑張りました。そして、私たちが話し合ったことで、より安全に生活するために中高学年昇降口に、さくが設置されました。みんながよりよい学校生活を送るためどうすればいいのかを色々考えた前期でした。
 あっという間に卒業まで100日になりました。私は、6年間の小学校生活に悔いを残さず、達成感を持って卒業したいので、そのために特に頑張りたいことが3つあります。

一つ目は、みのり班活動で下学年をよりしっかりとリードすることです。例えば、前期、みのり班清そうの時、うまく私の指示が通らないことがありました。後期は、全員にわかりやすく話をしたり、時間と心にゆとりを持った行動をし、班のみんなに的確な指示ができるように頑張りたいです。そして、みのり登山など楽しい思い出をつくりたいと思います。

二つ目は、去年から6年1組のタイムの学習で取り組んでいるNAKANIWAを完成させることです。今までたくさんの方からお話をうかがったり、全校集会でみんなから意見をもらったりしました。今は、デザインも決まり、係ごと細かい所までチェックしています。雪が降る前には完成させ、皆さんにお披露目したいです。そして、下学年のみなさんに、NAKANIWAをずっと大切に使ってもらえると嬉しいです。

三つ目は、やえざくら学年として附属小学校を立派に卒業することです。私が入学した時は、震災もあり、不安や心配もありましたが、たくさんの先生、先輩、友だちに支えられ、楽しく学校生活を送ってきました。今まで5年半生活してきたのがあっという間で、とても楽しく、私は附属小学校に入学して本当によかったと思っています。お世話になった附属小に卒業までの100日間で何か恩返しができればいいなあと思います。どんなことができるのかはまだわかりませんが、一日一日を大切に生活して胸を張って卒業したいです。