ホーム > 新着情報:イベント報告 > 2017年03月 > 人文学部附属ナスカ研究所国際学術講演会「アンデスとメソアメリカ」を開催(3/28)
掲載日:2017.03.28
3月28日、山形大学人文学部附属ナスカ研究所国際学術講演会「アンデスとメソアメリカ」を開催しました。
ペルー共和国・ナスカでの地上絵の解明や、その保護活動に取り組んでいる本学のナスカ研究所。ともに研究の推進を図るテュレーン大学(アメリカ・ニューオリオンズ)から迎えた4名の講師と本学の坂井正人教授(文化人類学/人文学部担当)が講演を行い、地上絵・絵文書や神殿・都市、人身供犠といった儀礼などをテーマに、各分野で発見された研究成果が発表されました。
古代ペルーにおける人身供犠を研究するジョン・ベラーノ氏は、発掘された人骨等の分析を通じ、子供や捕虜などそれぞれの人物が持つ立場の意味に触れながら、当時の儀礼文化を紹介。絵文字を通じて直接的に内容を表す「絵文書」を研究するエリザベス・ブーン氏は、その絵画的要素と情報伝達ツールとしての役割を説明し、「絵文書は芸術と文字が近づき、当時の日常や歴史を伝えるもの」と、その性質を具体的に説明しました。
アンデスとメソアメリカにおける文明の形成や都市の起源など、その歴史の成り立ちに関する多くの興味深い報告に触れ、有意義で貴重な学術講演会となりました。
▲ジョン・ベラーノ氏(テュレーン大学)
▲エリザベス・ブーン氏(テュレーン大学)
▲絵文書の解説中
▲村上達也氏(テュレーン大学)
▲ジェイソン・ネスビット氏(テュレーン大学)
▲坂井正人教授(山形大学)
▲挨拶する小山学長
▲挨拶する清塚学部長
▲和やかに懇談中