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学長特別講演会第8回「こうすればグローバル人材は育つ」を開催(6/29)

掲載日:2017.07.04

山形大学の使命「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」を学内外に発信するため、山形大学では学長特別講演会シリーズを開催しています。6月29日、第8回講演会を小白川キャンパスで行いました。講師に赤阪清隆氏(公益財団法人フォーリン・プレスセンター理事長、元国連事務次長)を迎え、「こうすればグローバル人材は育つ」をテーマに講演いただきました。

外務省に入省後、GATT(世界貿易機関WTOの前身)、WHO(世界保健機関)事務局など国際機関で長く活躍されてきた赤阪氏。2007年からは国連広報担当事務次長に就任するなど、世界の場で活躍されてきた経験をもとに、世界に羽ばたくグローバル人材であるためのポイントに迫りました。

講演する赤阪清隆氏の画像
講演する赤阪清隆氏

挨拶する小山学長の画像
挨拶する小山学長

"グローバル"という表現が日常的に用いられ、世界を舞台に活躍できる人材がますます求められる現代。国際的な企業に限らず、研究者・ジャーナリスト・アーティスト・アスリート・外交官など多様な業界で海外へ進出していくことのできる力が必要とされています。しかし、スケールの大きい仕事に携わることができる、多様な人々と接することで自身の視野が広がるなど、グローバルに働くことには多くの魅力がある一方で、国際的な場で活躍する日本人は、海外諸国と比較するとそう多くはありません。この現状について赤阪氏は、「英語ができるなど世界で活躍するために求められる能力はあるが、それ以上に大事な資質があるのではないか。まずは世界や海外文化を知りたいという好奇心を持つこと。新聞やテレビ、Web、SNSなど多様なツールを活用して世界の動きを追うことが大切」と話しました。

また、自分に自信を持つ、考えを相手にはっきり伝えるなど各自が身に付けたい資質にも触れたうえで、「強い使命感をもってほしい。英語ができるようになること自体が目的になりがちだが、あくまでも英語は道具。大事なのは英語を使って『何かをやってみよう』という意思や目的意識を持ち続け、それを貫くこと」と参加者へメッセージが語られました。

司会を務めた土井特任教授の画像
司会を務めた土井特任教授

講演会場の様子の画像
講演会場の様子

後半に企画された小山学長との対談では、高校生や大学生を中心とした参加者から質問が寄せられ、「グローバルな人材になるために今学生のうちにしておくべきことは?」との質問に対し、「日本をもっと知っておくこと。世界の人たちと話をするときに、自分の育った地域について語れることでコミュニケーションが深まっていく」とアドバイスが送られました。

情報化や国際化が進み、身近なところでも海外の情勢を知ることができるように環境が充実するなか、どれだけ世界の動きを知るためのアンテナを張っておけるか。社会が抱える課題の解決など、多様なテーマに対して使命感を持ち続けることができるか。今日から個人でも大学としても意識していきたいポイントやヒントが多く詰まった有意義な講演となりました。

対談の様子の画像
対談の様子

多くの質問が寄せられましたの画像
多くの質問が寄せられました

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