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歌人小島ゆかりさん公開授業・講演会を開催しました(6/23)

掲載日:2018.06.23

歌人小島ゆかりさんの画像
歌人小島ゆかりさん

6月23日、小白川キャンパスで歌人の小島ゆかりさんによる公開授業・講演会が行われ、山形大学の学生ほか、一般市民など約50名が参加しました。 「短歌を作る楽しみ、読む楽しみ」をテーマに、事前に59人の学生・大学院生から提出された作品を、小島さんが添削、解説する形で進められました。離れて暮らす家族のことを思う内容のものや、恋愛や授業など学生達の日常が切り取られた、みずみずしい作品が紹介され、その一つ一つに対して、語順やリズムなど、ポイントを解説しながら、添削。中には、修正の必要がないものや、とても美しい古典の言葉を使った留学生の作品もあり、小島さんも驚いていました。また、会場の参加者とのやりとりの中から、「作者が思っている以上に読者の想像が多様である」と、推敲の重要性についても説明されました。

この授業は、多くの若者に短歌に触れ、その魅力を知ってもらおうと、山形大学と山形新聞社との連携協定に基づき「U-39やましん紙上歌会 公開授業・講演会」として実施したものです。担当した藤田洋治教授(地域教育文化学部担当)は、「短歌を通じて自分と向き合い、人生を豊かにしたり、生きがいをみつけられたら良いと思う。そして、将来教壇に立つ学生たちには、添削についての有効な手法も学んで欲しい。」と話していました。

山形新聞社常務編集局長佐藤秀之氏の画像
山形新聞社常務編集局長佐藤秀之氏

藤田洋治教授の画像
藤田洋治教授

熱心に耳を傾ける参加者たちの画像
熱心に耳を傾ける参加者たち

歌人小島ゆかりさんプロフィール

1956年愛知県生まれ。早稲田大学在学中に短歌に出会い、コスモス短歌会に入会、宮柊二に師事した。現在、歌誌「コスモス」の選者・編集委員、全国高校生短歌大会(短歌甲子園)特別審査員。元NHK短歌選者。主な歌集は「馬上」「泥と青葉」「純白光 短歌日記2012」「憂春」など。若山牧水賞、日本一行詩大賞、斎藤茂吉短歌文学賞、2016年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2017年秋の褒章で紫綬褒章を受章した。

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