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第13回学長特別講演会「アイルランド、 欧州連合と日本」を開催

掲載日:2018.11.28

山形大学の使命「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」を学内外に発信するため、山形大学ではシリーズで学長特別講演会を行っています。11月27日、講師に駐日アイルランド大使ポール・カヴァナ閣下をお迎えし、第13回講演会を小白川キャンパスで開催しました。 

ポール・カヴァナ大使は、これまでに国際連合のアイルランド政府代表部大使、フランス、中国、アラブ首長国連邦でアイルランド大使としてご活躍され、9月に駐日アイルランド大使に就任されたばかり。講演では、アイルランドの歴史や文化、経済、産業などについて、また日本との類似点について説明され、誰もが知っている世界的な企業が、アイルランドで起業したという事業を起こしやすい環境なども紹介されました。さらには、5億人のもの市場であるEU経済圏と、イギリスのEU離脱で話題の北アイルランドとの国境問題について、歴史的な背景を含めてお話いただきました。

学長との対談では、国際紛争時の当事者は「自分が100%正しく、相手が100%間違っているという」思考に陥ってしまうことを紹介しながら、紛争解決に活躍された大使ご自身の経験などを紹介。講演会に参加した約150人の学生、教職員、一般市民にとって、今まさに世界で何が起きているのか、その背景には何があるのか、など世界の動きを身近に感じることができた90分となりました。 

講演に先立ち、学長室で行われた懇談では、小山学長の説明する本学の教育・研究のトピックに大使は大変関心を寄せてくださいました。現在、本学はアイルランドの大学との交流がありませんが、留学をはじめ、学術研究交流のスタートに向けて、取り組みを進めていくことが確認されました。今後の交流により双方のさらなる発展が期待されます。

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