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歌人小島ゆかりさん公開授業・講演会を開催しました(6/22)

掲載日:2019.06.22

歌人小島ゆかりさんの画像
歌人小島ゆかりさん

6月22日、小白川キャンパスで歌人の小島ゆかりさんによる公開授業・講演会が行われ、山形大学の学生ほか、一般市民など約100名が参加しました。
「短歌を作る楽しみ、読む楽しみ」をテーマに、学生達が事前に提出した30首の作品を小島さんが添削、解説する形で進められました。小島さんは、歌から読み取れる情景や読み手の心情などを解説しながら、言葉の選び方、助詞の使い方、言葉の持つエネルギーやリズムなどについて、丁寧に解説。表現やものの見方など、学生らしい感性を大切にしながら、どうすれば短歌という短い表現の中で言葉が躍動するかについて、細やかにアドバイスしました。
授業の最後には、「1300年以上の歴史がある短歌は、古代の人と同じ形で、生きている心を歌うことができる”奇跡の詩形”。どうかみなさんも誇りを持って、次の歌を詠んでください。」とエールを送りました。

この授業は、多くの若者に短歌に触れ、その魅力を知ってもらおうと、山形大学と山形新聞社との連携協定に基づき「U-39やましん紙上歌会 公開授業・講演会」として実施したものです。冒頭、主催者あいさつで山形新聞社の大井祐一常務取締役総務局長は、「短歌に親しむことで、ふるさとの美しさを再発見していただきたい」とあいさつ。担当した藤田洋治教授(地域教育文化学部担当)は、「古典の発想と現代の発想の違いが分かることが大切。表現力を伸ばして欲しい。」と話しました。

山形新聞社常務取締役総務局長 大井祐一氏の画像
山形新聞社常務取締役総務局長 大井祐一氏

藤田洋治教授(中央)の画像
藤田洋治教授(中央)

熱心に耳を傾ける参加者たちの画像
熱心に耳を傾ける参加者たち

質疑応答の様子の画像
質疑応答の様子

歌人小島ゆかりさんプロフィール

1956年愛知県生まれ。早稲田大学在学中に短歌に出会い、コスモス短歌会に入会、宮柊二に師事した。現在、歌誌「コスモス」の選者・編集委員、全国高校生短歌大会(短歌甲子園)特別審査員。元NHK短歌選者。主な歌集は「馬上」「泥と青葉」「純白光 短歌日記2012」「憂春」など。若山牧水賞、日本一行詩大賞、斎藤茂吉短歌文学賞、2016年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2017年秋の褒章で紫綬褒章を受章した。

U-39やましん紙上歌会では短歌を募集しています

39歳以下の方を対象に短歌を募集しています。
詳しくは、山形新聞社のホームページをご覧ください。

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