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第15回学長講演会「観光立国日本 地方が日本を引っ張る時代」を開催

掲載日:2019.07.10

山形大学の使命「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」を学内外に発信するため、山形大学ではシリーズで学長特別講演会を行っています。7月8日、第15回講演会を小白川キャンパス(山形市)で開催し、学生、教職員、一般市民ら100名が参加しました。

今回は、講師に観光庁から 田口芳郎参事官をお迎えし、「観光立国日本 地方が日本を引っ張る時代」をテーマにご講演いただきました。

観光庁で外客受入担当をされている田口参事官は、山形県の観光の現状を踏まえながら、海外からの旅行客はその8割が個人旅行であり、メジャーな観光地でなくともSNSで火が付けば爆発的に人気が出る今の時代は、「すべての地方にチャンスがある」と解説。一方で、観光客を受け入れるためのインフラ等が不十分であるにもかかわらず、広告宣伝が先に行われている現状などを指摘し、旅行者の目線で整備すべきであること、そして、観光資源を魅力あるコンテンツにしていくためには、マーケティングやマネジメントのスキルを備えた人材が必要であると強調しました。

また、一部地域で観光客が増えすぎたことにより起きているオーバーツーリズムの問題や、山形県内でも複数設立されている観光地域づくり法人(DMO)の活動についても紹介。これからの観光は、従来の観光産業の人だけでなく、地域づくりの視点を持った多くの人が関わって、その地域に合ったモデルを作って欲しいと、若い人材のチャレンジにも期待を込めました。

学長との対談では、これからの地方の観光に必要となる人材として、「経営人材」、「異業種間ネットワークの触媒になれるような人材」、「海外の目線を持つ人材」の3つを挙げた田口参事官は、人材育成に関しても大学等と連携して推進したい考えを示したほか、インバウンドに対応するための美術館や博物館の取り組みなども紹介。今後、国際観光市場の拡大が予測される中で、地方における観光がどうあるべきか、多面的な視点で考える機会となりました。

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