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第16回学長講演会「全産業デジタル化時代のイノベーションと人材育成」を開催(12/12)

掲載日:2019.12.18

山形大学の使命「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」を学内外に発信するため、山形大学ではシリーズで学長特別講演会を行っています。12月12日、米沢キャンパス(米沢市)では2回目の開催となる第16回講演会を開催し、学生、教職員、一般市民ら約200名が参加しました。

今回は、講師に藤原洋氏(株式会社ブロードバンドタワー代表取締役会長兼社長CEO)をお迎えし、「全産業デジタル化時代のイノベーションと人材育成~我が半生を振り返って」と題してご講演いただきました。藤原氏は、経営者としてだけでなく、SBI大学院大学の副学長や慶應義塾大学の特別招聘教授としても活躍されています。

講演では、インターネットの黎明期にベンチャー企業などで業界をリードしてきた自身の半生を振り返りながら、大学では基礎を学び、企業では実学を学んだと紹介。起業はチャンスをうかがって「変化を起こすこと」だと話しました。また、この20~30年の間に日本では新しい産業が生まれていないこと、世界の中では日本だけがデジタル化に後れをとっている現状に触れ、IoT、ビッグデータ、AI技術がもたらすとされる第4次産業革命では、オープンイノベーションとアントレプレナーシップが原動力になると強調しました。

学長との対談では、起業経験のある学長と起業の醍醐味や、経営が落ち込んだ時のモチベーションの保ち方などについて会場からの質問を踏まえて意見を交わしたほか、藤原氏から学生たちへ、トレンドを見極めるためには、全体を浅く知った上で2つの専門を持つ”Π(パイ)型人間”になるような勉強をすると良いなどとアドバイスも送られました。

講演に先立ち、米沢キャンパスの有機エレクトロニクス関連施設の見学もされた藤原氏は、日本社会に最も必要なオープンイノベーションの拠点として、米沢キャンパスの可能性に言及。どうすればイノベーションが起こるかは大学が鍵を握っていると、今後の展開に期待を寄せていました。

 

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