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歌人小島ゆかりさん公開授業・講演会を開催しました(6/25)

掲載日:2022.06.27

歌人小島ゆかりさんの画像
歌人小島ゆかりさん

 6月25日、小白川キャンパスにおいて、歌人の小島ゆかりさんによる公開授業・講演会が行われました。公開授業・講演会は山形新聞社と山形大学が主催。今年度は新型コロナウイルス感染予防対策を徹底した上で、3年ぶりに一般の人々も対面聴講とし、ライブ配信も行いました。会場となった教室では、約50名が受講しました。

 「短歌を作る楽しみ、読む楽しみ」をテーマに、「窓」の題と自由題で学生達が事前に提出した28首の作品を小島さんが添削、解説する形で進められました。小島さんは、余情を生み出す言葉や助詞の効果的な使い方、リズムよく詠むポイントなどを紹介しました。「短歌は1300年の歴史があり、いろいろな魅力があって続いてきた。新型コロナウイルスが今後、歴史年表に記されるのは数行だと思うが、歌を作ることで歴史に埋もれてしまうような一人一人のささやかな心の動きや喜び、寂しさは残されていく。それこそが本当の人間の歴史。(短歌という)小さな詩型が大事な役割を果たしてきた」と語りました。

 本公開授業・講演会は、多くの若者に短歌に触れ、その魅力を知ってもらおうと、山形大学と山形新聞社との連携協定に基づき「U-39やましん紙上歌会 公開授業・講演会」として実施したものです。講演に先立ち、山形新聞社の峯田益宏取締役編集局長が「短歌の魅力を感じ親しんでほしい。」、藤田洋治教授(個別契約任期付)が、「自分の考えや見たものを言葉にすることは大事。講演を通じ、表現する面白さを見つけてほしい」とそれぞれあいさつしました。

山形新聞社常務取締役編集局長  峯田益宏氏の画像
山形新聞社常務取締役編集局長  峯田益宏氏

藤田洋治教授の画像
藤田洋治教授

会場の様子の画像
会場の様子

歌人小島ゆかりさんプロフィール

1956年愛知県生まれ。早稲田大学在学中に短歌に出会い、コスモス短歌会に入会、宮柊二に師事した。現在、歌誌「コスモス」の選者・編集委員、全国高校生短歌大会(短歌甲子園)特別審査員。元NHK短歌選者。主な歌集は「馬上」「泥と青葉」「純白光 短歌日記2012」「憂春」など。若山牧水賞、日本一行詩大賞、斎藤茂吉短歌文学賞、2016年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2017年秋の褒章で紫綬褒章を受章した。

U-39やましん紙上歌会では短歌を募集しています

39歳以下の方を対象に短歌を募集しています。
詳しくは、山形新聞社のホームページをご覧ください。

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