ホーム > 新着情報:イベント報告 > 2022年10月 > 令和4年度山形大学異分野交流学会を開催しました(9/29)
掲載日:2022.10.04
2022年9月29日、小白川キャンパス基盤教育3号館において、令和4年度山形大学異分野交流学会を開催しました。異分野交流学会は、気候変動、食料・エネルギーなどの資源問題をはじめとする地球規模の課題や、少子高齢化、人口の減少や国境を越えた社会経済活動への対応等の国内における課題に対し、学部の垣根を越えて幅広い分野の「総合知」を結集させるための初めての試みです。
異分野交流学会では、はじめに本学の先進的研究拠点であるYU-COE(S)の研究発表が行われました。本学が世界に誇る研究である有機エレクトロニクス、ナスカの地上絵をはじめとして、コホート、創薬、スピン科学、ソフトマテリアル、アグリフードといった研究拠点の最新の研究成果について発表があり、活発な質疑応答が行われました。
次いで、ポスターセッションでは、6つの学部から30人の研究者が集結し、非常に幅広い分野にわたる多種多様な研究について、各研究者が内容を1枚のポスターにまとめて発表し、来場者が優れていたと思う発表に投票しました。
授賞式では、ポスターセッションでの発表から、学長賞、優秀賞、話題賞が選考され、学長から受賞者へ表彰状と賞金が授与されました。学長賞は、農学部佐藤智准教授による研究「ヤマダイミズアブ プロジェクト」。アメリカミズアブを大量増殖し、食べ残しや生ごみを幼虫にえさとして与えることで処理する研究です。農学部のコンビニで出た食品廃棄物のほとんどを処理しており、ふんは肥料として使用できるとのことです。佐藤准教授は、「受賞はすごく嬉しい。これからも何らかの形で虫と関係していきたい。」と語りました。
当日は、学内教職員、学生だけでなく、行政機関、地域企業、高等学校などから、150名を超える参加があり、参加者同士の積極的な意見交換が行われ、盛会のうちに終了しました。
【受賞者一覧】
学長賞:学術研究院(鶴岡キャンパス)農学部准教授 佐藤 智
演題「ヤマダイミズアブ プロジェクト」
優秀賞:学術研究院(小白川キャンパス)地域教育文化学部教授 小酒井 貴晴
演題:「大腸はバラの香りを感じて生理機能を発揮する」
学術研究院(小白川キャンパス)理学部講師 渡邊 康紀
演題:「生体膜の材料をつくるタンパク質の構造生物学」
学術研究院(米沢キャンパス)有機材料システム研究科 准教授 長峯 邦明
演題:「スマートデジタルヘルスセンシング技術の研究開発」
話題賞:学術研究院(小白川キャンパス)理学部 教授 松井 淳
演題 「刺激応答・高配向性高分子薄膜」