ホーム > 新着情報:イベント報告 > 2023年06月 > 歌人小島ゆかりさん公開授業・講演会を開催しました(6/24)
掲載日:2023.06.27
▲歌人小島ゆかりさん
6月24日、小白川キャンパスにおいて、歌人の小島ゆかりさんによる公開授業・講演会が行われました。公開授業・講演会は山形新聞社と山形大学が主催。今年度は新型コロナウイルス感染予防対策を徹底した上で対面聴講とし、ライブ配信も行いました。会場となった教室には、地域の方々を含む約50名が受講しました。
「短歌を作る楽しみ、読む楽しみ」をテーマに、「雨」の題と自由題で学生達が事前に提出した29首の作品を小島さんが添削、解説する形で進められました。小島さんは、余情を生み出す言葉や助詞の効果的な使い方、リズムよく詠むポイントなどを紹介しました。「学生の皆さんの作品を添削する形で進めるが、学生の皆さんとは世代も違うし感性も違う。それぞれの感性があってよい。AIの作品がどうこうというより、今を生きている自分が歌を作ることに価値がある。」と語りました。
本公開授業・講演会は、多くの若者に短歌に触れ、その魅力を知ってもらおうと、山形大学と山形新聞社との連携協定に基づき「U-39やましん紙上歌会 公開授業・講演会」として実施したものです。講演に先立ち、山形新聞社の笹原健一編集局整理部長が「短歌を通じて短歌の魅力を感じ、短歌に挑戦してほしい。そして、39歳以下の皆さんにはぜひやましん紙上歌会に応募してほしい」、菊田尚人講師(地域教育文化学部担当)が、「創作することの価値を社会に向けて発信することが、ChatGPTとの共存につながる」とそれぞれあいさつしました。
▲山形新聞社編集局整理部長 笹原健一氏
▲菊田尚人講師
▲会場の様子
1956年愛知県生まれ。早稲田大学在学中に短歌に出会い、コスモス短歌会に入会、宮柊二に師事した。現在、歌誌「コスモス」の選者・編集委員、全国高校生短歌大会(短歌甲子園)特別審査員。元NHK短歌選者。主な歌集は「馬上」「泥と青葉」「純白光 短歌日記2012」「憂春」など。若山牧水賞、日本一行詩大賞、斎藤茂吉短歌文学賞、2016年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2017年秋の褒章で紫綬褒章を受章した。
39歳以下の方を対象に短歌を募集しています。
詳しくは、山形新聞社のホームページをご覧ください。